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ブランパンのハイエンドモデルが技術の粋を凝らしたタイムピースとして、

『イン・ザ・ロスト・ランズ(原題:In The Lost Lands、なお日本での公開は未定)』の予告編のなかで、このセリフとともに、ほんの一瞬、霧に包まれた幻想的な時計の姿が映る。

予告編に登場するキャッチコピーが語るのは、とてつもない魔力を持ち、人を狼男に変身させるアーティファクトを求めてロスト・ランドを旅する魔女の物語だ。火を噴く2丁の拳銃を手に、ドクロに膝まで埋まりながら立つデイヴ・バウティスタ。その背後にはミラ・ジョヴォヴィッチの姿...そんなポスター画像とあわせて見れば、本作がポール・W・S・アンダーソン(Paul W.S. Anderson)監督によるアドレナリン満載のアクション映画であることが期待される。アンダーソンは『エイリアンVSプレデター(原題:Alien vs. Predator)』や大ヒットした『バイオハザード(原題:Resident Evil)』シリーズなどで知られる、多作なアクション映画監督だ。だがきわめて複雑なブランパンのヴィルレが、ジョージ・R・R・マーティン(George R.R. Martin)の終末世界にどうして登場したのか? スーパーコピー時計のその意外性には驚かされる。

短い予告編を見れば、ブランパン ヴィルレ カルーセル レペティション ミニッツ クロノグラフ フライバックが魔法の護符として登場するという、意外で入念に選ばれたチョイスに驚かされるかもしれない。この時計がなぜ映画に採用されたのか、その理由をポール・W・S・アンダーソン監督と共同プロデューサーのデニス・ベラルディ(Dennis Beradi)に聞いた。

ブランパンの時計をキャスティングした理由について、アンダーソン監督はこう語る。「俳優を選ぶように、役にふさわしい時計を選んだんです。プロデューサーのジェレミー・ボルト(Jeremy Bolt)は筋金入りの時計愛好家で、時代を超越した魔法のような雰囲気のある時計の写真をこれでもかというほど送ってくれました。この映画はポストアポカリプスの世界が舞台ですが、かつての世界から残ったモノたちは、神秘的な価値を帯びて非常に貴重な存在になっています。人々がもう時計を身につけなくなり、大聖堂の鐘の音で時を知るという中世的な世界において、それでもそこにあるタイムピースなのです」

ポールはこう続ける。「ブランパンを見つけたとき、それが理にかなっていると思ったんです。世界最古の時計ブランドであり、アポカリプス後の世界で生き残った数少ないタイムピースのひとつですから。ブランパンは時の始まりに存在し、時代の終焉においてもなお時を告げている。そういう意味でも、この作品のテーマにぴったりだったんです」

映画やレッドカーペットでよく見かける時計とは違い、これは広告のためのプロダクトプレイスメント(広告手法のひとつ)ではなかった。「ブランパンは私たちを信頼してくれましたし、私たちがブランドとその精神をきちんと理解していることを認めてくれました。ですから、こちらの思いとおりに映画に登場させることができ、芸術的なビジョンが商業的な縛りに損なわれることはなかったんです。その点で、決まったルールは何もなく、私たちにとって理想的なパートナーシップでした」とポールは語る。
デジタル化の課題

7488万8000円(税込)というブランパン ヴィルレ カルーセル レペティション ミニッツ クロノグラフ フライバックは、マイクロエンジニアリングの粋を極めた傑作だ。登場シーンは多くないが、ポールはこの時計を“時計界のトム・クルーズ”と呼んでいる。専属の警備がついていたほどで、その存在感はまさにスター級だった。共同プロデューサーのデニス・ベラディによれば、このきわめて複雑な時計をデジタル化するには数々の困難があったという。

 「ブランパンの製造図面は機密扱いで、通常の設計図を使うことはできませんでした。そこでブランパンが、実物のカルーセル レペティションをスキャンさせてくれたんですが、通常のスキャナーにマクロ仕様の改良を加えて対応しました。解像度は通常の3倍、1画像あたり約5万ピクセルで、300枚以上を撮影。非常に繊細なテクスチャーを再現するために、ひたすら細心の注意を払いながら取り組みました。時計内部で光がどう反射し、動くのか。その表現には照明の研究も必要でありアニメーションにおいても、ポールが描く“空中で回転しながら動く時計”のイメージを忠実に再現するために尽力しました。このプロジェクトは、ただの映像制作ではなくまさにひとつの使命でした。私たちはこの時計をリスペクトし、誰にも“デジタルに見えた”と思われたくなかった。フォトリアルに見えることが絶対条件でした。そして、それは実現できたと思います。満足いく完成形に至るまでおよそ5カ月かかりました」

これがどれほどの手間だったかをお伝えしよう。ポール・W・S・アンダーソン監督は、ブランパンのCGIによるメインショットのひとつに、女優のミラ・ジョヴォヴィッチも登場させたかったと語っている。「予告編に、雨のなか時計がこちらに向かって転がり落ちてくるショットがありますよね。あれこそデニスが5カ月かけて制作したブランパンのデジタルモデルです。そのカットの制作も終盤になったころ、私は“背景にミラを入れよう”と思いついたんです。でも彼女の映像素材がなかったので、デニスがCGIでミラの姿を再現することになりました。それにかかったのはおよそ1週間。つまり映画スターは1週間、時計は5カ月ということですね」
ブランパン ヴィルレ カルーセル レペティション ミニッツ クロノグラフ フライバック

ブランパンコレクションのなかでも、ヴィルレのラインはとりわけ伝統的なリファレンスがそろっており、そのルーツは19世紀の懐中時計にまでさかのぼる。なかでもカルーセルRMCF(レペティション ミニッツ クロノグラフ フライバック)は、45mmのケースに語るべき魅力を多く詰め込んだ1本だ。ただし厚さ17.8mmとはいえ、デイヴ・バウティスタ(Dave Bautista)の筋骨隆々の手首に乗せたら、まるで華奢なドレスウォッチに見えてしまうかもしれない。もっとも、これは毎日のローテーションでつけるような時計ではない。だからこそ日々の装着感はさほど重要ではないのだ。なにしろ価格は約7500万円。この時計の持ち主であれば、おそらく左袖のカフだけ径を広げた仕立てのスーツを用意しているだろう。

技術面で見れば、このブランパンは同ブランドのなかでも製造難度の高いモデルのひとつであり、10年以上にわたってその最上級ラインに君臨してきた。私の知る限り、これほど複雑な機能を組み合わせたモデルをほかのブランドは製造しておらず、なかでもトゥールビヨンのように構成されたカルーセルはきわめて希少だ。カルーセルもトゥールビヨンと同様に重力の影響を打ち消すために発明されたが、トゥールビヨンがひとつの動力でケージと脱進機を動かすのに対し、カルーセルではそれぞれに別の動力源が使われている。6時位置で舞うこの“プリマ・バレリーナ”は、ブランパンの魅力のほんの一部にすぎない。カルーセルRMCFには、フライバッククロノグラフ用の心地よい楕円形プッシャー、愛嬌ある赤い先端のクロノ針、そして8時30分位置の控えめなスライダーで作動するミニッツリピーターが奏でる音の魔法までもが備わっているのだ。グラン・フー・エナメルの柔らかな光沢と、シャープなローマ数字が配された広いアウターリングに時間が表示され、センターのオープンワークから覗く精緻なメカニズムをクラシカルな様式美が包み込む。我々の多くにとって、45mmものレッドゴールドの塊は平均的な手首にはやや大振りに感じられるかもしれない。しかしこの時計が放つ圧巻の存在感にはそれだけの価値がある。ブランパンの時計師とフィニッシャーたちの手腕は、スケルトン仕様の裏蓋をとおしてさらに明らかになる。543個のパーツからなるCal.2358の厚みや立体構造を、そこからじっくりと感じ取ることができるだろう。ローターの下には段差を設けたブリッジが幾層にも組まれ、そのすべてに彫り込まれたサンレイパターンのギヨシェが、内部に潜む複雑さをいっそう際立たせている。

ブランパン ヴィルレ カルーセル レペティション ミニッツ クロノグラフ フライバックに宿る伝統的な職人技は、一見するとポストアポカリプスのアクション映画とは相容れないように見える。だが、その“お守り”のような存在感は物語のなかに自然と溶け込み、時計がもたらすより深い意味を際立たせている。この作品の前提にあるのは、ある種の“グレイルウォッチ”が我々の心をどれほど強く引きつけるか、そして幸運な数人にしか味わえない魔法のような体験が、そこに宿っているということ。何百時間にもおよぶ職人技の結晶に引かれる人もいれば、代々受け継がれた時計に宿る思いに心動かされる人もいるだろう。時計は、単に時を刻む以上の存在であり、深い感情を映し出す“タリスマン”なのだ。
 

オメガ スピードマスター “シルバー・スヌーピー・アワード” 50周年記念モデル

“グリーンジャケットを取りに行かなくちゃ”と、ローリー・マキロイ(Rory McIlroy)選手はマスターズのプレーオフ1ホール目でジャスティン・ローズ(Justin Rose)選手に勝利したあと、家族や友人たちと祝福を分かち合いながら語りました。
 スポーツカレンダーのなかで、マスターズ最終日ほど重要なものはありません。最終ラウンドをリードして迎え、その座を多くの実力者たちの追い上げにもかかわらず守り抜くには、並外れた胆力と覚悟が求められます。しかし、北アイルランド出身のローリー・マキロイ選手は、それを見事に成し遂げました。さらに彼には、キャリアグランドスラム達成というプレッシャーもかかっていました。本人も認めているように、年を重ねるごとにその達成は難しくなっているように思えたのです。それでも彼は、ついにその偉業に手をかけました。ゴルフの詳しい話題についてはほかのスポーツメディアにお任せするとして、ここでは注目すべき腕時計に焦点を当てていきます。

Photo: Getty Images
 ご存じない方のためにお伝えします。ローリー・マキロイ氏は筋金入りの時計好きです。HODINKEEでは、これまでに彼と何度か対談の機会がありました。最初は2020年の全米プロゴルフ選手権を前に、多岐にわたるテーマについて語ってもらったビデオインタビュー、そして後にはHODINKEE Radio第99回でのディープな対談です。日曜の夜の締めくくりにも、月曜朝の通勤のお供にも最適なコンテンツです。
 しかし、ローリー氏が私たちのレーダーに入ったのは、2020年よりずっと前のこと。当時の彼は長髪で、北アイルランドから現れたヨーロッパ版タイガー・ウッズ(Tiger Woods)とも言うべき神童でした。2011年当時、彼はオーデマ ピゲの愛好者だった。

Photo: Getty Images
 マキロイ選手は、この瞬間を人生のすべてをかけて待ち続けてきました。そんな日は訪れないのではないかと多くの人が思っていましたが、2025年のマスターズ・サンデーにとうとう訪れたのです。では、人生でもっとも多くシェアされるであろう1枚の写真、そして今後のマスターズ中継で幾度となく使われるであろう映像のなかで、彼はどんな時計を身につけていたのでしょうか。それは、オメガ スピードマスター “シルバー・スヌーピー・アワード” 50周年記念モデルです。グリーンジャケットとの相性も抜群だと言えます。2013年からオメガのブランドアンバサダーを務め、スピードマスターのスペシャルエディションをデザインした経験もあるマキロイ選手は、念願のトロフィーを掲げ、初めてグリーンジャケットに袖を通した瞬間、計り知れない安堵と喜びをあらわにしていました。
 ただ73ホール目を終えたあとに目を引いたのは、マキロイ選手の腕時計だけではありませんでした。長年手が届かなかったタイトルを決める最後のパットを沈めた直後、彼は歓喜のあまり妻のもとへ駆け寄りました。その妻もまた、この特別な瞬間にふさわしい時計を身につけていたのです。それはパテック フィリップの希少なローズゴールド製ノーチラス 7118/1200Rでした。

Photo: Getty Images
 マキロイ夫妻が今回の勝利を長く祝い続けることは間違いありません。そしてその祝宴は、トロフィーキャビネットも手首も、華やかに彩ることになるでしょう。

関連商品:https://www.yokowatch.com/Hublot-Watch.html

人気モデルの ロレックスの新たなブームを巻き起こしているオイスターパーペチュアル41mm Ref.124300。

人気モデルの ロレックスの新たなブームを巻き起こしているオイスターパーペチュアル41mm Ref.124300。

39mmから41mmに拡大されたオイスターパーペチュアル41も当初は7つのカラーが用意されていたのですが、2022年の新作発表のタイミングで地味な4色展開へと変更されたため、ディスコンとなったカラーは相場が急上昇しています。

 

オイパペ41(36も)は新世代キャリバー3230(クロノメーター)を搭載しておりますが、そもそもオイパペは ロレックスの入門機ですので、現在の国内定価は 723,800円とロレックスの中では安価なモデル。(国内定価は2022年9月に今年2回目の価格改定がありました)

本来エントリー機で枯渇するようなモデルではありませんが、カラフルポップな文字盤が世界的に大ヒットし、「オイパペマラソン」までスタートするほど人気モデルとなりましたが、文字盤のカラーによってかなりの格差が生じています。

 

こちらが1番人気のターコイズブルー(41mmは生産終了カラー)。

ノーマルのシルバーやブラック文字盤がアンダー100万円の頃から、ターコイズブルーは200万円を超えており、昨年から今年の2月にかけて400万円にも達するほどに上昇していました。

 

前回チェックしたのが2022年8月ですから約4ヶ月ぶりですが、相場が下がってきているタイミングでしたので、少しは買い求めやすくなってるのかな?。

 

こちらが前回8月のセカンドマーケット相場。

 

という事で、半分は記録用、半分は興味本位で現在の相場をチェックしてみましょう!

買えないエントリー機オイパペ41です。どうぞ。

オイスターパーペチュアル41 124300 シルバー

まずは1番人気の無いと言うと失礼ですが、ビンテージ調なゴールドインデックスが温かい印象のシルバー文字盤。

手に取るとシルバーカラーの良さが伝わると思います。

どのカラーも定価は同じ 723,800円。

 

はい、こちらは価格ドットコムから正規未使用品の最安掲載価格。

118万円。

4か月前と、セカンドマーケットの相場はほぼ同じですね。

 

グラフを見ると、前回のチェック時からググっと持ち直したように見えたけど、結局ダメだったみたいな流れになっていますね。

ただ相場が落ちているとはいえ、昨年末よりはまだまだ高い相場をキープしています。

 

オイスターパーペチュアル41 124300 ブライトブラック

ブラック(ブライトブラック)も相変わらず似た価格です。

トレンドの波は来ませんね。

 

シルバーと同じ動きですね。

 

オイスターパーペチュアル41 124300 ブライトブルー

少し差があり、ブライトブルーに続きます。

5月の並行新品最安掲載価格は148万円で8月が126万円。

 

上がって下がっての小さな波がある感じですが、全体的に下がっている他のモデルに比べると緩やかなオイパペ41。

 

オイスターパーペチュアル41 124300 グリーン

コーポレートカラーのグリーンは人気でしたが・・・

現在は168万円。

5月にチェックした時は228万円、8月が190万円。

徐々に徐々に他のカラーに近づいてきています。

とは言え定価の2倍以上はキープ。

アンディフィーテッドを象徴するカモフラパターンを気軽に楽しめるコラボモデルの新作情報です。

アンディフィーテッドを象徴するカモフラパターンを気軽に楽しめるコラボモデルの新作情報です。

スーパーコピー時計 激安スポーツウェアブランド、アンディフィーテッド(UNDEFEATED)のチームが2年ぶりにG-SHOCKとのコラボレーションを実現した。今回の限定モデルはコンセプトとして、ストラップを付け替える楽しみを掲げている。新作DWE-5600UDは、ブラックの樹脂製スクエアケースを採用し、上部にUNDEFEATEDのロゴ、下部にブランド名とCASIOのロゴを配し、グリーンのLCDディスプレイが鮮やかに映える。

標準装備されているのは、“UNDEFEATED”のブランドロゴをあしらったスケルトン調のブラック樹脂ストラップだ。しかしこのモデルには、アンディフィーテッドのカモフラージュパターンを施した2本の交換用ストラップが付属する。ひとつはブランドの定番であるタイガーカモ、もうひとつは透明感のあるサンドベージュ風のストームカモで、付属の工具を使えばクイックリリース式のバネ棒により簡単に交換が可能だ。

なおDWE-5600の基本機能はそのままで、ワールドタイム、カレンダー、クロノグラフ、アラームなどを搭載する。価格は3万3000円(税込)で、オンラインおよび店頭にて販売される予定である。

我々の考え
少々私情が入ってしまうのだが、私はこれまでアンディフィーテッドが手がけたG-SHOCKのほとんどを所有しており、同ブランドのCEOであるエリック・ペン・チェン(Eric Peng Cheng)氏とも親交がある。彼は極めて多くの時計を所有する、知識豊かで思慮深いコレクターとしての顔も持つ。カモフラージュ柄はアンディフィーテッドというブランドにとって重要なものであり、過去にはH.モーザーとのコラボレーションでもその要素を取り入れていた(ちなみに、私自身が持っているカモフラアイテムはもう飽和状態に達している)。ゆえに、今回の新作は私が欲しくなるすべての条件を満たしていると言えるのだ。なお本文では触れなかったが、ひとつおもしろいギミックがある。バックライトを点灯すると、アンディフィーテッドの“ファイブストライク”ロゴが浮かび上がるのだ。この隠し要素もまた、コラボレーションならではの魅力だ。価格は3万3000円(税込)。この新たなG-SHOCKとアンディフィーテッドのコラボモデルは、間違いなく“買い”の一本と言える。

基本情報
ブランド: G-SHOCK×アンディフィーテッド(Undefeated)
型番: DWE-5600UD

直径: 横48.9mm × 縦43.8mm
厚さ: 13.7 mm
ケース素材: カーボンブラック/バイオマスプラスチック
文字盤色: グリーンに輝くLED
夜光: ELバックライト
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: 交換可能な樹脂製ストラップ


ムーブメント情報
キャリバー: モジュール番号3229
機能: 時刻表示、デイト・カレンダー表示、ストップウォッチ、CDT/STWモード、アラーム
パワーリザーブ:  電池寿命2〜10年

価格 & 発売時期
価格: 3万3000円(税込)
発売時期: アンディフィーテッドチャプターストア(直営店)および公式サイトにて先行販売中。5月16(金)にG-SHOCKストアおよび公式サイトで予約開始、5月23日(金)より販売開始
限定: あり、個数は不明

ジラール・ペルゴとの3度目のコラボレーションで送り出した最新作がディープ ダイバーです。

「プールで本気で使えるダイバーズウォッチを作ってみたかった」──そう語るのは、ロンドンを拠点に活躍するカスタマイザー兼ウォッチデザイナーのジョージ・バンフォード氏。

2025年夏の到来を目前に、ジラール・ペルゴの“レガシー エディション”に新たに加わった本作は、1969年および1971年に登場したスーパーコンプレッサーケースの名作をベースに、現代的なアプローチとバンフォード氏ならではの遊び心を随所に取り入れた特別な一本に仕上がっています。

今回は来日していたバンフォード氏に、本作の開発に込めた思いや、オリジナルモデルへのリスペクト、そして細部に宿るこだわりについてお話を伺いました。

偶然見つかった“地下プール”が発想の原点に
本作の最大のコンセプトであり、最もユニークな特徴と言えるのが、「プールでこそ使うためのダイバーズウォッチ」という発想です。

 「私は、ジラール・ペルゴの本社に地下に使われていないプールが隠されているのを発見しました。それは、私物のヴィンテージの時計——ディープダイバー——を思い出させました」と語るバンフォード氏は、このエピソードをきっかけに、ダイバーズウォッチの“あるある”に真っ向から挑むアイデアを思いついたといいます。

ジラール・ペルゴの新作のディープ ダイバー。
 「多くの人が、ダイバーズウォッチを着けているのに、プールやシャワーでは外してしまう。でも、この時計はその真逆です。気兼ねなく使える“本当の道具”にしたかったんです。時計は毎日着用するものであり、金庫に保管しておくものではありません。これは私が着用するのが大好きな時計であり、時々愛着の跡がいくつか残ります──それこそが、この時計の魅力だと思っています」

歴史的名作Ref.9108を現代的に再構築

ジラール・ペルゴのディープ ダイバーは、1957年に初登場し、その後1979年までに計9つのモデルが発表されました。今回の復刻モデルは、1969年に登場した14角形ベゼルを備えたクッション型ケースのRef.9108のデザインを継承した、1971年版のモデルからインスピレーションを得ています。歴史あるシリーズのなかでも、とりわけ個性が際立つ一本を現代に蘇らせました。

 「このモデルは、私の中でずっと“やりたいことリスト”のトップにありました。アーカイブのなかでも、特にクールな一本だと思っています」とバンフォード氏は振り返ります。約3年もの歳月をかけて実現したディープ ダイバーの復刻プロジェクトは、ジラール・ペルゴの伝統と、バンフォード氏自身のデザイン哲学が絶えず対話を重ねる過程でもありました。

1971年製のヘリテージ・ディープ ダイバー Ref.9108。
当初、ジラール・ペルゴ側はこのモデルを“神聖な存在”として位置づけており、復刻には非常に慎重だったといいます。しかし、バンフォード氏は「この時計には再生する価値がある」と強く訴え、粘り強く説得。「実際にヴィンテージモデルを手に入れて、グレーに焼けた文字盤の風合いを楽しんでいたのですが、当時の広告を見つけた瞬間、衝撃を受けました。なんと、オリジナルは赤と黒の配色だったんです。すごくパンチが効いていました」。その驚きと発見こそが、復刻への原動力となったのだと語ります。

ネイビーとオレンジ、その“ちょうどいい大胆さ”

この日、バンフォード氏はネイビーのスーツに同色のストラップを装着したディープ ダイバーを身に着けていた。


オリジナルモデルの赤と黒の配色は印象的であった一方で、現代の感覚からするとやや重たく感じられ、バンフォード氏は「今の時代にはフィットしない」と判断したといいます。そこで導き出されたのが、今回採用されたネイビーとオレンジという鮮やかでモダンな配色です。

 「今日はスーツを着ていますが、この時計はTシャツにもよく合います。そうした“使い分け”ができるのが、このカラーリングの魅力です。まるで“ジキルとハイド”のような二面性があって、とても面白いんです」

そう語りながら、バンフォード氏は本作に付属する2本のストラップ──ネイビーブルーとオレンジ──を手に取って見せてくれました。一見するとダイヤルは非常に鮮やかで目を引きますが、ネイビーのストラップを装着すると全体が引き締まり、落ち着いた印象に。一方でオレンジのストラップを合わせると、オレンジの面積が増すことで一気に明るく、ポップで楽しげな雰囲気へと変化します。

「同じ時計でも、ストラップを変えるとまったく違って見えるんです。それって、とても楽しいことですよね」

オレンジのストラップをつけたディープ ダイバーをリネンシャツにあわせてみると一気にリゾートへ行きたくなる雰囲気になった。

チタンケースと現代的スペック
本作のケースには、軽量かつ高い耐久性を誇るグレード5チタンが採用されています。直径40.3×38mm、厚さ13.91mmというサイズ感は、クッション型のシルエットを活かしつつ、現代の手首にも心地よくフィットする設計となっています。

 「このサイズ感は本当に絶妙なんです。小さすぎず、大きすぎず。僕のように少し大きめの手首でも自然になじみますし、小さな手首でも浮かない。ユニセックスでも楽しめる、ちょうどいいスケールだと思っています」と、バンフォード氏。防水性能は200mが確保されています。

美しいサテン仕上げが組み合わされた立体的なケース。

グリッドがあしらわれたふたつのリューズ。
さらに、裏蓋にはブルーに着色されたサファイアクリスタルがあしらわれており、内部のムーブメントの一部を覗き見ることができます。このディテールは、オリジナルモデルにインスパイアされつつ、現代的な素材と美意識でアップデートされた要素です。

ケースバックには、オリジナルモデルにも描かれていた、ローマ神話の海の神・ネプチューンが持つ象徴的なトライデント(三叉槍)のモチーフが目に飛び込んできます。このデザインは、ブルーのメタライズ加工が施されたサファイアクリスタルの内側に描かれており、深い海を思わせる美しいブルーの奥に、ムーブメントがかすかに覗く構造となっています。

 「このブルーのケースバックは、僕にとって“遊び心の象徴”なんです。普通は見えない部分に色を入れるなんて、贅沢でしょう? でも、時計を外して机の上に置いたときに、それがふと視界に入るとニヤッとしてしまうんです。そういう楽しさって、大事だと思うんですよね」とバンフォード氏。その奥には、約46時間のパワーリザーブを持つ自社製の自動巻きCal.GP03300が搭載されています。

本作の詳細については、紹介記事「ジラール・ペルゴ×バンフォードによるディープ ダイバー、ヴィンテージテイストに回帰した意欲作(編集部撮り下ろし)」を併せてご覧ください。

隠されたサインとヴィンテージへの敬意
 「ジラール・ペルゴは、基本的にダイヤルにコラボレーション相手の名前を入れることはしません。でも今回は、どうしても“BAMFORD”という名前を入れたかったんです」と、バンフォード氏は語り、本作ディープ ダイバーへの強い思い入れを垣間見せてくれました。

ダイヤルの6時位置には、うっすらと透明な文字で「BAMFORD」のロゴがあしらわれています。光の当たる角度によってその存在が浮かび上がったり、ふとした瞬間に隠れたりするように設計されています。「わざと目立たせなかったんです。これはある意味、自分の“エゴ”の表れでもあるけれど、あくまで控えめにしておきたかった。サインは入れたいけれど、主張が強すぎるのは違う。そうしたさじ加減が大切だと思っています」。

さらに注目すべきは、ジラール・ペルゴのヴィンテージロゴを復刻して採用している点です。ブランドによっては、復刻モデルで現行ロゴが使われることもありますが、バンフォード氏は、「このモデルに関しては、“古き良きもの”を本気でリスペクトしたかったんです」と語りました。


飾って、使い倒して

バンフォード氏がこだわったのは、時計本体だけではありません。本作では、パッケージにも深い思い入れが込められています。「時計って、箱を開けた瞬間からすでに体験が始まっていると思うんです。だからこそ、パッケージでも“ドキドキ”させたかったんです」

そう語る彼が描いたスケッチをもとにスタートしたデザインは、ジラール・ペルゴのチームによってさらに洗練され、まるでアートピースのような仕上がりへと昇華されました。パッケージの天面にはブルーの半透明ガラスがあしらわれ、そのガラス越しにはプールサイドがデザインされています。僕はこのボックスを見て、かつて旅行で訪れた金沢21世紀美術館に展示されているレアンドロ・エルリッヒの作品『スイミング・プール』を真っ先に思い出しました。

複数の時計を所有する愛好家やコレクターにとって、化粧箱はときに収納場所を圧迫する、悩ましい存在でもあります。そうしたなかで、本作のパッケージは、単なる保管用の箱という役割を超え、棚に飾っておきたくなるような美しい佇まいを備えたデザインに仕上がっています。

「箱だけでも残したくなるような、そんなものにしたかったんです」とバンフォード氏は語り、パッケージそのものにも“所有する喜び”を込めたことを明かしてくれました。

飾れるパッケージングのディープ ダイバーですが、本作の本質はあくまで“使うこと”にあります。「ヴィンテージウォッチって、確かに魅力的だけど、どうしても扱いに気を遣ってしまう。だけどこのディープ ダイバーは、その“気遣い”から解放してくれる存在なんです」とバンフォード氏は、本作に込めた“使うための時計”という明確なコンセプトを強調します。

レトロな意匠をまといながらも、内部は現代的なスペックと耐久性を備えており、プールやシャワーはもちろん、旅先や日常の中でも気軽に楽しむことができます。「この時計を、空港やホテル、ビーチなどで誰かが着けているのを見かけたら、それだけで本当に幸せです。時計を通じて誰かの日常とつながれるというのは、つくり手として何よりの喜びです」


ディープ ダイバー Ref.39500-21-3266-6CX: 縦40.3mm、横38mm、厚み13.91mmのチタン製ケース。自動巻きCal.GP03300-2339、約46時間パワーリザーブ。213万4000円(税込)

 

関連商品:https://www.hicopy.jp/brand-copy-IP-12.html

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