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時計選びに迷ったらコレ! ロンジン・マスターズ 190周年記念モデルは「正解」の一品

時計選びに迷ったらコレ! ロンジン・マスターズ 190周年記念モデルは「正解」の一品
時計メーカー「ロンジン(Longines)」のフォーマルウォッチ(正装時計)と言えば、多くの人が真っ先に思い浮かべるのが「マスターズ(Masters)」シリーズでしょう。

このシリーズは2005年に誕生し、「クラシックな外観+自動巻きムーブメント+リーズナブルな価格」というコンセプトで一躍人気を博し、今やロンジンの主力シリーズの一つとなっています。まさに同ブランドの製表技術とコストパフォーマンスの代名詞ともいえる存在です。
190年の歴史を祝う記念モデル
ロンジンは1832年から時計づくりを始めている、老舗のスイス時計メーカーです。2022年はブランド誕生190周年の節目の年であり、今回ご紹介する「L2.793.4.73.2」は、その190周年を記念して発売されたモデルです。
これはロンジン190周年の記念作であると同時に、マスターズシリーズの中でも極めてクラシカルな「三針式」のフォーマルウォッチ。現在の定価は19,900元です。
上品な40mmケースとスモークグレーストラップ
フォーマルウォッチとして理想的な40mm径は、あらゆるシーンで活躍します。厚さは9.35mmと控えめで、スーツの袖口から滑り込むのも容易です。
素材はステンレススチールですが、複雑な面取りや強い角がなく、側面から見るとわずかに膨らんだ形状。それに合わせてサファイアクリスタルガラスもわずかに湾曲しており、全体的に丸みを帯びた、優しげな印象です。
このモデルのもう一つの見どころは、スモークグレーのクロコダイルストラップです。一般的な黒や茶とは一味違い、より現代的な雰囲気を醸し出しながらも、カジュアルすぎることはありません。
また、トリプルフォールディングセーフティクラスプ(三重折り畳み式安全バックル)を採用しているため、日常での着脱が簡単で、ベルトの折り返し部分の摩耗を防ぐことができ、実用性も高い設計です。
視認性を高めるサンドブラスト文字盤
文字盤はクラシックな三針配置で、非常にシンプルなデザインです。シルバーのサンドブラスト盤はマットな質感で、きめ細かな粒子感があり、光を強く反射しません。
この処理により、立体的なアラビア数字とブルースチールの針に視線が自然と集中し、時刻の読み取りがよりクリアになります。
立体感あるインデックスと復刻風ロゴ
この記念モデルの最大の特徴は、立体感のあるアラビア数字インデックスです。彫刻と充填によって「浮き上がった」ような効果を生み出しており、それぞれの数字の端には微妙な面取りが施されています。この陰影が、サンドブラストの底面と相まって強い明暗コントラストを生み出します。
また、数字のフォント自体も復刻風の書体を採用し、「手書き」のような味わいがあります。文字盤のロゴ(飛翼砂時計)も、手書き風の花文字に置き換えられており、復古感(レトロな雰囲気)が存分に味わえます。
優雅な「ブルースチール」針とリューズ
3本の針は、典型的な「柳葉針(ヤナギババリ)」の造形です。長さのバランスが非常に絶妙にコントロールされています。
このブルーは塗装ではなく、鋼を特定の温度まで加熱してできる酸化膜によるものです。そのため、普通の塗料よりも深みがあり、シルバーの文字盤と組み合わせることで、主張しすぎず上品なコントラストを楽しめます。
フォーマルウォッチとして、装飾を排したクリアな印象を与えるため、リューズ(竜頭)にはガードが設けられていません。サイズはほどほどで、側面には細かな溝が入り、グリップしやすい設計。頂部には、ロンジンの飛翼砂時計ロゴが刻印されています。
72時間パワーリザーブを搭載した自社製ムーブメント
裏蓋はスケルトン仕様で、外周のリングには「190th Anniversary」の文字が刻まれ、構造的なサポートと視覚的な「額縁」の役割を果たしています。
裏蓋越しに、内部のL888.5 自動巻きムーブメントを直接見ることができます。自動巻きローターにはロンジンのロゴとブランド名が刻印されています。ムーブメントのブリッジにはジュネーブストライプ、ベースプレートにはパールネージュの装飾が施されています。これらは極めて高級というわけではありませんが、この価格帯のフォーマルウォッチとしては、非常に誠実な仕上げと言えるでしょう。
L888.5ムーブメントのスペック
L888.5はロンジンの自社製ムーブメントです。
振動数: 25,200回/時間
ジュエル数: 21石
動力貯蔵: 約72時間
このムーブメントのもう一つの注目点は、シリコン製遊丝を採用している点です。シリコン素材は従来の金属遊丝と比べて、磁気に対する耐性を大幅に向上させます。防水性能は30メートルで、日常的な手洗いや多少の水しぶきには問題ありません。

ブランド初の八角形クロノグラフ 「1904 Chronograph Collection」発表~

デンマーク・コペンハーゲン発の腕時計ブランド AV86(旧About Vintage)は、このたびブランド初となる八角形と丸を組み合わせた幾何学的フォルムのオクタゴンケースを採用し、これまでの丸型ではないデザインで表現する新しいラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポ)タイプの時計を発表します。

 


AV86は、北欧らしいクラシカルなデザインの追求にとどまらず、時計好きならではのこだわりを詰め込んだモデルをお手頃価格で数多く発表してきました。近年では、テレメーター、タキメーター、手巻き、マルチメーター、ムーンフェイズなど、多様なコンプリケーションを展開し、機能と美の両立を追求してきました。
今回の「1904 Chronograph」では、その流れに新たな一石を投じます。

 

シンプルなクロノグラフという原点へ立ち返りながらも、時計のフォルムそのものをブランド史上初めて見直し、“丸くない=新しい形”への挑戦を果たしました。
それは単なるデザインの変化ではなく、ブランドが掲げる“時の新しいかたち”を体現する試みです。

 


“時間が与えてくれるものを刻み続ける存在”
《静かに訪れる瞬間も、人生を変える瞬間も。》
「1904」は、そうした一つひとつの意味ある時間を刻むために生まれました。
勇気を出して一歩を踏み出したとき、何かを決意したとき、心が動いたとき。
その瞬間を、自らの物語として形づくるための非丸型デザインです。

 

AV86は、時計を“時間を計るための道具”ではなく、“時間が与えてくれるものを刻み続ける存在”と考えています。
この角形時計は、その理念を新たな形状で表現した一本です。

 


デザインについて
1904 Chronographは、AV86史上初のオクタゴン(八角形)の形状を採用した円形ではないクロノグラフ。直線と曲線が共存する幾何学的フォルムは、初期アール・デコ様式から着想を得たデザイン言語によって形づくられました。


直線と曲線が共存する幾何学的フォルム

多層構造のダイヤルは、サブダイヤル用のカットアウトと外周溝によって穏やかな陰影を生み、立体感ある奥行きを感じさせてくれます。ファセット加工を施したサファイアクリスタルが、丸型ではない造形のシャープなエッジを際立たせています。
クロノグラフとしての機能美と、ラグスポらしい構造的美しさを融合させたデザインです。

 

統合の美学とクラフトマンシップの融合
1904 Chronographは、丸くない=新しい美しさを体現するAV86の新たな代表作です。
サイズは3時位置から9時位置まで38mm、厚さは10mmと適度で設計されていて、機能・造形・着用感のすべてを再構築し、ラグジュアリースポーツウォッチの新しい基準を提示します。

 


統合されるようなデザイン
本モデルでは、統合型ブレスレットとFKMラバーストラップを新設計。
サイズ38mm、ラグ間距離 45mmでありながら驚くほど軽やかな装着感を実現し、まるで手首のために作られたかのような優しいしなやかさがフィット感とレトロなヴィンテージ感を提供します。

ケースから滑らかに伸びるよう設計されたブレスレットとストラップは、一体感のあるラインと装着感を実現。スチールブレスレットは精密なテーパーを施し、ケースに自然に接続。
全5種類のラバーストラップは柔軟性と耐久性を兼ね備え、日常からアクティブシーンまで快適に使用可能です。
いずれもクイックリリース式で、瞬時に付け替えが可能。
“ベルトを取り付けた時計”ではなく、“時計そのものの一部”として設計されています。


クイックリリース式で簡単に着せ替え


特典情報
公式サイトでメール登録を行うと、発売時に時計購入者へ「統合型ラバーストラップ」を1本無料でプレゼント。

 


【概要】
1904 Chronograph
(全6種類)
 - Light & Dark Blue
- Light & Dark Green
- Off White & Black
- Off White
- Blue
- Olive Green
価格:66,000円(税込)
発売中
販売方法:公式サイトにて発売
https://av86.com/ja-jp/products/1904-chronograph-steel-off-white-black 

ケース:サージカル316Lステンレス製スチール
・ケースサイズ:文字盤サイズ 38mm/厚み 10mm/ラグ間距離 45mm
・金属アレルギーが少なく、比較的人体に優しいスチール。腐食に強い耐性)
・個別のシリアルナンバー付き
・はめ込み式裏蓋
・ガラス:ファセット加工サファイアクリスタル(傷に強い素材)
・防水:5ATM(日常生活用強化防水):潜水には適しておりません。
ムーブメント:Epson VR31(日本製クォーツ)
保証:欠陥に対して2年間

 

[AV86(旧About Vintage)]
時計愛好家の幼馴染2人が「金庫で保管される程の価値ある腕時計を、良心的な価格で製作する」という夢を実現するため、2014年にデンマーク・コペンハーゲンで設立した腕時計ブランド。時計好きならではのこだわりある品質や機能性を備えつつ、北欧らしいシンプルで様々なTPOに適したデザインに特化しています。
ブランド名の「86」は創業者が生まれた1986年に由来し、世代を超えて愛される時計作りを目指しています。近年では、ACミラン、FCコペンハーゲン、デンマーク代表サッカーチームDBUなどとの公式パートナーシップを通じ、複数のコラボレーション腕時計も発表。本社はデンマーク・コペンハーゲンに所在します。

「ルイ・エラール」メティエダール コレクションより「フィル・ドール/ルイ・エラール X ワイヤーアート」を発売中~

2,320 本にも及ぶ25 ミクロンの純金ゴールドの糸による幾何学模様のダイアルを持つ「フィル・ドール ルイ・エラール X ワイヤーアート」を、「ルイ・エラール」メティエダール コレクションより発売中

マイクロエレクトロニクスの精密さが、アートへと昇華するとき。ルイ・エラールはその真価を発揮します ― 才能、職人技、そして大胆なアイデアに光を当てること。新作「フィル・ドール」はその結晶です。このモデルは、ワイヤーアートの創設者であるシルヴィ・ヴィラとマーク・ミールブラットとのコラボレーションによって誕生しました。彼らはエンジニアとしての訓練を受けながらも、信念によってアーティストへと歩みを進めました。

かつて彼らの機械はデジタル世界を結線していました。今、その機械は「時間」を結線するのです。これは単なる装飾ではありません。新たなアートクラフトの誕生です。「フィル・ドール」は、クラフツマンシップと革新を「黄金の糸」でつなぎ合わせた作品です。

WIRE ART・SYLVIE VILLA × MARK MIEHLBRADT(シルヴィ・ヴィラとマーク・ミールブラット)
2017 年、シルヴィ・ヴィラとマーク・ミールブラットによって創設された Wire Art Switzerland。彼らはクラフツマンシップの未来を「再配線」する存在です。スイス・マイクロメカニクスの中心地、サントクロワの高地にある工房は、家族の古い農家を修復して生まれたもの。そこで、ミクロエンジニアリングと芸術的再創造が出会います。
ミクロテクノロジーとマイクロエレクトロニクスを専門とするエンジニアである二人は、かつてデジタル世界を「結線」していたワイヤーボンディングマシンに新たな命を吹き込みました。時代遅れとなり、沈黙に向かうはずだった機械たち。Wire Art はそれらに新しい目的を与えました。

 24K ゴールドの糸を織り込み、純粋なビジュアルアートへと昇華させること。彼らの特許技術は、マイクロソルダリングを芸術へと変換します。髪の毛よりも細い金線を織り込み、緻密なパターン、幾何学的な錯視、そして光を放つテクスチャーを生み出すのです。産業がスピードを追い求める時代にあって、シルヴィとマークはあえて時間をかけ、無二のパターンが織りなす光の戯れを果てしなく追求し続けています。

「すべてのルイ・エラールのコラボレーションは、出会いから始まります。シルヴィとマークとの出会いもまた、黄金の糸に導かれ、大胆な発想で結ばれました。半導体技術のための機械を、金のマイクロ彫刻の道具へと変えるというアイデアです。そして私たちは彼らに挑戦を課しました ― 独占的にとどめるのではなく、誰もが手にできる作品へと昇華させることを。シンプルな形、立方体。それはすでに当社のメティエダールの作品に存在するシグネチャー(ギヨシェ彫りや木象嵌)です。その結果生まれたのは、純金で描かれるトロンプルイユ(だまし絵)のような錯覚。しかし、このモデルはその名とは対照的に「真実」を語ります。プロセスも、道具も、人も――すべてを見せる。それが私たちのやり方です。」マニュエル・エムシュ

マイクロメカニカル刺繍:Wire Art Switzerland(スイス・サントクロワ)製作
黄金の糸:このダイヤルはプリントではなく「配線」されています。純金24K の糸を織り込み、太さはわずか25 ミクロン、人の髪の毛の3 分の1 の細さです。技術は特許を取得し、精緻かつ執念深いプロセス ― もとはマイクロエレクトロニクスの世界から借用したもの。機械は本来、マイクロ回路を結線するために設計されたものですが、いまやアートのための「ゴールドスレッド・ボンディングマシン」として再生されました。

デザインはルイ・エラールのシグネチャーである立方体。シェブロン模様が錯覚的な立体感を生み出します。スケッチからベクターコード、ラッカー仕上げの真鍮から金糸の彫刻へ ― 光と陰影が織り成す生きたダイヤルが誕生しました。

この芸術を手掛けたのは、Wire Art Switzerland の創設者、シルヴィ・ヴィラとマーク・ミールブラットです。
「フィル・ドール」はノワルモン・メティエダール・コレクションの一員として、39mm ステンレススティールケースに収められています。そのデザインは立方体というアナクロニズム的モチーフから構成され、2021 年のギヨシェ彫りダイヤル、2023 年の木象嵌ダイヤルに続く流れを示します。
それはルイ・エラールの使命 ― 希少なクラフツマンシップを広く届け、真価を損なうことなく accessible にする ―を改めて強調するものです。ルイ・エラールが常に信じてきた「手の届く卓越性」。フィル・ドールもその例外ではありません。
【技術概要】
・ブラックラッカー地に24K 硬化ゴールドの糸2,320 本、3,660 カ所の接点
・技術:再プログラムされた機械による特許取得済みマイクロボンディング
・ワイヤー:25 ミクロン(人の髪の毛の1/3 の細さ)、3 秒ごとに1 本配置
・デザイン:立方体モチーフ(ルイ・エラール メティエダールのシグネチャー。ギヨシェや木象嵌に通じる要素)
・効果:黄金のトロンプルイユ幾何学

糸とダイアル
マイクロソルダリング、マイクロメカニカル刺繍、漆地の上に施された金細工。
漆黒のラッカーダイヤルの上に、2,320 本の金糸がキューブ模様を描き、3,660 の接点がチャプターリング、インデックス、そして縁の陰影を形づくります。
一本一本のワイヤーを、顕微鏡下で引き出し、配置し、ハンダ付け。3 秒ごとに1本。45 分間、極度の集中と精緻な手仕事。抜け道は一切ありません。

地板には数千の微細なキャビティをレーザーで刻印し、電解メッキで金を満たします。すべての糸、すべての接点は2Dデジタル設計に基づき配置され、高さはミクロン単位で調整・校正されます。圧力、温度、溶接時間――すべてが制御され、偶然の余地はありません。機械が遂行し、人間の眼が指揮を執る。二つの知性の邂逅。技術の信頼性と美の完璧さが、そこに結実します。

糸はレーザーで刻まれたアンカーポイントから始まり、計算し尽くされた経路を横切り、もう一つの金で縁取られたキャビティに終着します。すべての接点は再プログラムされたボンディングマシンでマイクロソルダリング。まさにミクロの金刺繍です。糸と隆起が織りなすのはアイソメトリック・キューブを想起させるモチーフ。光と影が戯れ、手首の上で錯覚的な造形を生み出します。しかし金は嘘をつきません。素材は24K 純金。なぜその選択か?それは合金化されていない金だけが、加工時に柔らかく延性に富み、仕上げ後は硬化して形を保つからです。すべてのダイヤルは、スイス時計微細機械工学発祥の地サントクロワのWire Art Switzerland によって製作されています。
このダイヤルには新たな針が与えられました。ロジウムメッキ仕上げ、天面はサテンブラッシュ、角はダイヤモンドポリッシュ。堂々たるソード型。そしてルイ・エラールを象徴するベージュレザーのストラップ。
合計で229,680 本の金糸が、99 本の限定タイムピースに織り込まれています。

「私たちは訓練ではエンジニア、選択では職人です。もともと半導体を結線するために造られた機械が、今は金を刺繍します。糸一本ずつ、ダイヤル一枚ずつ。ルイ・エラールとの協働は最初から率直で、深く双方向的でした。彼らは単なるダイヤルを求めたのではなく、理解を、参加を、プロセスの一員となることを望みました。制約を与えられたことで、私たちはさらに高みに挑むことができました。そして何より、供給者としてではなく、対等なパートナーとして、職人として認められること。それがすべてを変えました。長年、影の中で培った技術、機械、使命を光の下へと導くものです。」

レデラーがドバイ ウォッチ ウィークにて、CIC39の新しいクリエーション、InVerto Tataniumを発表しました。

InVerto(インベルト?)はレデラーの出身地であるドイツ語で逆転のような意味で、英語のinvertに相当、そのまま「反転」という意味でしょうか。

ステンレススティールケースのトリプルサーティファイドオブザバトリークロノメーターと同様に実用金属のグレード5チタンケースに納めました。

スーパーコピー時計の本来はグラスバックに相当するドーム状の風防によってムーブメント・歯車・スプリング・そして2つのルモントワールとセントラルインパルスクロノメーター脱進機が遮られることなく眺めることができます。
このドームはレデラーが理想とする有機的な連続曲面になるよう手作業で仕上げられ、ケースまでを内製することができるレデラー社の技術力の証明でもあります。

セントラルインパルスクロノメーター脱進機は完全に独立した2つの輪列で駆動される2つのガンギ車が1つのアンクルで制御され、それぞれの回転方向の衝撃を独立して与える構造です、安全のために「捨てる」エネルギーを最小に抑えており、反転した回転を作るための伝え車もない「独立」両方向駆動脱進機、としています。

ベルナルド・レデラーとしては、師として仰ぐジョージ・ダニエルズの両方向「独立」直接駆動脱進機同様、2つの輪列から効率よくエネルギーを与えることが高効率のためには最も重要であり、「両方向」「直接駆動」であっても1つの輪列から1:1の反転車で逆回転を作るような設計は望ましくない、と考えていることは以前のインタビューで伺いました。

この構造の副産物として、2つの輪列からは速度は同じで回転方向が逆の回転が常にペアで取り出すことができます。
この性質を活かすことで、運針の回転方向を逆にするための反転輪列を不要とし、ほぼ追加パーツなしで反転構造を実現できているのは44mmと同様です。

テンワを支えるブリッジのセンターに時分針が取り付けられています。
古典的なコハゼと片方の香箱の巻き上げ方向を逆にするための反転車がデザインのアクセントななっています。
ルモントワールのブロックレバーも見えます。

44mmのInVerto同様、向かって時計回りに回転するスモールセコンドはケースバック側に配置されています。
今更気が付きましたが、反転構造によって本来は反時計回りになっている側がケースバック側から見ると時計回りになっている、というのはユニークです。

ケースバックにはルモントワールと脱進機・テンワを意匠化したエングレーブが施されているのもユニークです。

44mmに時に「このデザインでは二針にした方が良かったのでは?」と質問したところ、「CICの全数で通しているCOSC(クロノメーター検定)のためには秒針が必須、確かにInVertoではデザイン上邪魔になるので裏に付けた」との回答が。

仕上げの難しいチタンを選び、貴金属ケース同様の仕上げを行い、美しいケースを実現する事はレデラーの誇る工房が無ければ不可能だったと語られています。
ムーブメント部品の98%、ケースまで内製するマニュファクチュールの力があってこそ作り上げることができたものでしょう。

反転に合わせて各部が再設計されたムーブメントには新しいキャリバー9019というという名前が与えられ、2つのルモントワールとセントラルインパルスクロノメーター脱進機のリズムを刻みます。

限定数は定められていませんが、「極めて少数」の生産になるとされているInVerto 39mm チタニウム、これのためにドバイに行くべきだったか…と思えるような力作です。

来年には時計師として40周年を迎えるベルナルド・レデラー、この作品も実機を見てみたい!

『シチズンコレクション』が名作SF 映画『E.T.』をモチーフにしたメカニカルウオッチを製作~

1982年に日本で公開された名作『E.T.』。その魅力を『シチズンコレクション』の中で人気が高いメカニカルウオッチをベースに盛り込んだ限定モデルが発売されました。

1982 年12月4日に日本で初めて公開された、名作SF 映画『E.T.』をモチーフにした限定モデル。『シチズンコレクション』で人気が高いメカニカルモデルをベースにした、オープンハート仕様。

主人公「エリオット」が自転車のかごに「E.T.」を乗せて、満月の夜空を翔ける名シーンを文字板に表現。インクジェット技術を活かして、月のディテールまで丹念に描写。

ダークグレーのケースにブルーの文字板を合わせたスタイリッシュな配色。深いブルーの見返しリングで、夜空のイメージが引き立ちます。

ロゴ入りの特別なデザインを採用した限定ボックス付き。限定カードにも、文字板と同じシーンを描きました。

·シースルーバックの裏ぶたから回転錘やメカの動きをご覧になれます。

【概要】
シチズンコレクションE.T.限定モデル
品番:NH9144-55L
価格:69,300円(税抜価格63,000円)
限定:350本
発売日:12月4日

ケース:ステンレス
・ケース径/厚み:38.9mm/11.2mm(設計値)
・防水性能:10気圧
バンド:ステンレス

※Universal Studios Licensing LLC (ユニバーサル·スタジオ·ライセンシング LLC)との商品化契約に基づき、シチズン時計株式会社が企画·制作した商品です。

【お問い合わせ】
シチズンお客様時計相談室
フリーダイヤル0120-78-4807
(受付時間9:30〜17:30 祝⽇除く月〜⾦)

グランドセイコースーパーコピーは再び、自然からインスピレーションを得た限定モデルを発表。

本作は、1998年にデビューしたキャリバー9Sのアニバーサリーモデルである。1998年に発表された初代キャリバー9Sは、機械式時計の精度を追求するブランドとして、グランドセイコーの新たな時代の幕開けを告げるものであり、その初代9Sと同じケースデザインを採用したのがこれらのSBGH311とSBGR325だ。どちらも37mmのステンレスケースを採用し、厚さは13.3mm。SBGHは毎時3万6000振動のハイビートキャリバーである9S85、SBGR325はCal.9S65を採用する。グランドセイコーらしい美しい文字盤が特徴で、それぞれ1200本の限定生産だ。

普通の人が自然を求める場合は公園に行くことが多いだろう。グランドセイコーの場合は、期待を裏切らずにこのキャリバー9S 25周年記念モデルによってそれを満たした。どちらの文字盤も、岩手山上空のイメージを用いており、SBGH311は岩手山を覆う雲海をイメージした質感と色合いのシルバーダイヤルを採用。一方で、SBGR325は岩手山の頂上から見た澄んだ空をイメージしたサンレイ仕上げのライトブルーダイヤルで、山頂に登ることを想像するだけで疲れてしまうという方におすすめできる。

我々の考え
グランドセイコーの新作は、どれもこれも格好よくなければこれほど取り上げることはないだろう。このSBGH311とSBGR325は、雲をつかむような自然なインスピレーションとアニバーサリーセレブレーションという事実を抜きにして、グランドセイコーのベストを示したふたつの時計のように見える。興味深い質感の文字盤、正確に時を刻むムーブメント、そして今回は(オリジナルの9Sに回帰して)37mmのスレンダーなケースの採用。
シルバーのSBGH311はグランドセイコーのトレードマークである、ダイヤルの微妙な質感を表現する能力が発揮されより面白いけれど価格も88万円と少し高価だ。一方、よりシンプルなサンレイ仕上げのSBGR325は70万4000円(9S65を使用しているため)となっている(価格はすべて税込)。グランドセイコーの自動巻きモデルとしては、どちらも手ごろな価格帯と言える。ローターに化学処理で青い酸化膜(SBGH311は淡いブルー、SBGR325は濃いブルー)を形成しているほかは、それぞれ9S85、9S65という一般的なムーブメントを搭載しているからだ。

グランドセイコーの過去のリリースを振り返ってみると、最近の新作の多くが、いかにマニアや顧客を魅了する、ニーズを捉えたものであったかに気づかされる。個人的には、昨年のSBGW289 44GSアニバーサリーエディションのソフトピンクの文字盤がお気に入りだが、36.5mmケースと歴史的な44GSケースを忠実に再現した44GSはどれも勝者だと言える(特に限定でない場合は!)。 昨年末に発表された新作「御神渡り」も、ブランドのよく知られた雪のモチーフをより小さなケースサイズにしたもので、ファンにはたまらないものであった。 あのピンクのSBGW289は、もしかしたら私が思うほど人気ではなかったかもしれないが、それはそれでいいのだ。
グランドセイコーは実に多くの時計を世に送り出している。しかし、他のブランドとは異なり、最終的にはすべての愛好家を満足させるかもしれないダイヤルとケースの組み合わせを見つけることに熱心であるように思える。なぜなら、(1)1200本というのはそれほど限定的ではないこと、(2)このモデルが手に入らなかったとしても、次のモデルのリリースは決して遠くはないこと、などが考えられるからである。

基本情報
ブランド: グランドセイコー(Grand Seiko)
モデル名: キャリバー9S 25周年記念限定エディション(Caliber 9S 25th Anniversary Limited Editions)
型番: SBGH311、SBGR325

直径: 37mm
厚み: 13.3mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤色: シルバー (SBGH311) 、ブルー (SBGR325)
防水性: 100m
ストラップ/ブレスレット: スティールブレスレット、プッシュボタン式3つ折りクラスプ

Cal.9S85を搭載したSBGH311のケースバック。

ムーブメント情報
キャリバー: Cal.9S85 (SBGH311) 、Cal.9S65 (SBGR325)
機能: 時、分、日付表示
直径: 28mm
パワーリザーブ: 55時間(9S85)、72時間(9S65)
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時 (9S85) 、2万8800振動/時(9S65)
石数: 37、35
精度: 日差+8〜-1秒 、日差+10 to -1秒

価格 & 発売情報
価格: SBGH311: $6,600、SBGR325: $5,300
限定: それぞれ世界限定1200本
発売: SBGH311 2023年1月にグランドセイコーブティックオンライン限定で発売し、2023年2月にグランドセイコーブティックと世界中の一部の小売パートナーで販売します。SBGR325」は、2023年4月にグランドセイコーブティックと世界の一部の小売店で販売される予定です。

タグ・ホイヤーは長らく、時計史における象徴的なブランドという重荷を背負ってきた。

タグ・ホイヤーがヴィンテージインスパイアのカテゴリから飛び出した試みをするときほど、時計界で意見が分かれることはないだろう。

とある事例を紹介しよう。数週間前、タグ・ホイヤーは新しいタグ・ホイヤー モンツァ フライバック クロノメーターを発表した。HODINKEEエディターのふたりは、テキストとビデオの両方でタグ・チーム(もちろんタッグチームの洒落だ)の紹介をするほど素晴らしいと感じたようだが、コメント欄は期待はずれという意見がほとんどだった。
タグ・ホイヤー モンツァ キャリバー ホイヤー02 フライバック クロノメーターの新作があまりにもクールなので、エディター2人がかりでレビュー!(動画解説付き)

数週間前に発表されたトニー・トレイナとブランドン・メナンシオのコメントもチェックして欲しい。
42mmの美しくうねるようなカーボンケースに、DLCコーティングのプッシャーとリューズだって? あくびが出る。クロノメーター認定の自社製フライバッククロノグラフ? 何かおもしろいことがあったら起こしてくれ。赤と青のアクセントに半透明のサブダイヤル、スーパールミノバをふんだんに使った超クールなスケルトンダイヤルだ? ありえないだろ。私には無理だ。
タグ・ホイヤーはマニアにとって、歴史的な時計のロマンと深く結びついているブランドだ。しかし、その同じマニアから、ヒット作の復刻だけをしていて欲しい、さもなければ炎上して欲しい、とまで思われているブランドはほかにないだろう。それは、このブランドのヒット作があまりに素晴らしいことに加え、長年にわたって復刻版でかなり素晴らしい仕事をしてきたからかもしれない。しかし、それでもすべての人を満足させることはできない。確かに、多くの人がカレラ Ref.2447の36mmリメイクを望むように、私もダークロードの精巧なリメイク(ローズゴールド以外)を見てみたいと思っている。しかし、タグ・ホイヤーがカレラ、オータヴィア、モナコといった“古きよき時計”を復活させたとしても、カレラの60周年記念モデル(それ自体が驚愕に値する時計だ)に対するコメントのように、39mmは小さすぎるという声が上がることだろう。

そう、これは皆さんがよくご存じのホイヤーの姿だろう。しかし、タグ・ホイヤーが得意とする分野は、それだけではない。Photo by Mark Kauzlarich
だからこそ、仮にそれが人々を即座に満足させるものでなかったとしても、タグ・ホイヤーがこれまでに発表してきた方針については称賛する価値があると思う。すべての時計が自分のために作られるわけではないことを、どうか忘れないで欲しい。さらに興味深いことに、タグ・ホイヤーには過去に目を向けてデザインするチームと、未来を見据えてマリオカート トゥールビヨンのような破天荒な時計を作るチームがあるように見受けられる。奇抜なデザインの時計はしばしば非難の対象となるが、このような未来志向のモデルの実機を見たことがある人はそれほど多くはないだろう。つまり、私はこう言いたいのだ。新しいモンツァは、わかったつもりになっていた自分を見つめ直すチャンスが与えられるほどに刺激的だと。
 私は懐中時計など古きよき時計の愛好家、その古株中の古株であるがゆえに、これまでカーボンケースの時計には納得がいっていなかった。愛好家の多くは、耐久性や高級感を、重厚感や“手首上での存在感”と同一視している。しかし、チタンと同様に、カーボンがそれらの感覚を満足させてくれることはない。水に浮くリシャール・ミルに慣れ親しんだ人なら、カーボンファイバーの軽さをラグジュアリーだと感じるだろう。だが、私たち一般人にとっては根強い先入観を打ち砕く必要があるのだ。そこで私は、この新しいモンツァを腕に巻いてみることをすすめたい。

少々厚みがあるが、カーボンの軽さがバランスを取っている。
多くの人にとって、167万2000円という金額は50万ドル(約6600万円)と同じくらいピンとこないものだ。そこで、私はこのふたつの金額をあえて区別せず、新しいモンツァはその何倍もの価格をつけられた最先端ブランドの特徴をすべて備えている……、と荒唐無稽な発想に出てみようと思う。確かに厚みは約16mmとかなりのものだ。しかし、ケースの厚みは白か黒か、正しいか正しくないかという話ではない。サイズに重量、装着時のバランスなど、総合的な判断が必要だろう。この時計の場合、素材感に加え、背の高さに対して手首にフラットに収まるようにデザインされたケースなど、すべてがバランスよく収まっている。そして、軽さをラグジュアリーと捉えるならば、この時計は宇宙でも通用するラグジュアリーさを備えていることになる。リシャール・ミルのRM-11が16mmという厚さで許されたのなら、このモンツァもそうだろう。

寸法はさておき、トニーが紹介記事で指摘したように、このケースは仕上げにおいて最高のパフォーマンスを発揮している。多くのカーボンファイバーが繊維質であるのに対し、このモンツァは軽量でありながらその表面はなめらかで官能的だ。魅惑的なスケルトンダイヤルに、鮮やかなブルーのスーパールミノバインデックス、半透明のインダイヤル、そして赤・白・青の針が、このモデルをスポーツカテゴリへと力強く押し上げている。このモンツァは、停止しているにもかかわらず疾走感を漂わせるクルマのようなものだ。

スポーティさを損なっている唯一のポイントは、比較的重厚な、COSC認定を受けたフライバッククロノグラフのCal.02を搭載していることだ。このムーブメントは、ローガン・ベイカーが繰り返し絶賛してきた傑作である。2022年に復刻されたよりトラディショナルなモデルである、オータヴィアから受け継いだフライバッククロノメーターを使用していることは、技術的に大変素晴らしいことだ。しかし、文字盤側の仕上げを一部強化した以外は、ムーブメントそのものをスケルトンにして軽量化し、未来志向の訴求を後押ししようなどという努力は見受けられなかった。

だが私は、過去の遺産がもたらす成功と先進的な試みが共存しつつ、ともに発展していく未来への希望を感じている。なにぶん、若きフレデリック・アルノー氏が指揮を執り、レッドブル フォーミュラ1チームの大口スポンサーとなったのだから、期待せずにはいられないのだ。タグ・ホイヤーが過去の名作をリメイクするのは楽しいことかもしれない。だが、それは1960年代の1.5L F1エンジンに固執するようなもので、現代のテクノロジーにとっては大きな足かせとなるはずである。
 アルノーとそのチームがイノベーションのためのスロットルを回し続け、新タグ・ホイヤーのスタイルをどこまで進化させられるか、注目している。

H.モーザーがふたつの新しいパイオニアモデルを発表した。

先月末に、複雑機構を搭載したタンタルケースモデルを発表したばかりのH.モーザーが、より小振りな40mm×12mmのスティールケースを採用した、ふたつの新しいパイオニアモデルを発表した。1分に1回転するワンミニッツ トゥールビヨンとセンターセコンドの2モデルで展開し、アークティックブルーフュメ文字盤を備える。これは文字盤外周の濃いブルーが中央にかけて明るく変化するが、印象的なサンバーストパターンもあるため光によって色も変化していく。

新しい40mmサイズのSSケースを採用した、H.モーザー パイオニア・トゥールビヨン。
これらの文字盤には、光と影の陰影を演出するべく傾斜を設けた、砲弾型のインデックスを採用することで文字盤とのコントラストを高めている。さらにスーパールミノバ®でできたアワーリングにあるドットが、リーフ型の時針の夜光とマッチ。6時位置にあるブランドロゴは透明なラッカーで描かれており、サンバーストパターンに反射した光が入る角度からしか見ることができない。

しかし本当に驚くべきディテールはケースサイズだ。従来のパイオニアと同じムーブメントを搭載しつつ、シャープなラグと、ミドルケースに一部施された刻みを持つ独特なシェイプはそのままに、ケースサイズが3mm近く(こだわるなら2.8mmだ)も小さくなっている。しかも120mの防水性能を備えており、モーザーのなかで最もスポーツ志向の高い時計に仕上げられたのだ。

H.モーザー パイオニア・センター セコンドと同様のムーブメント、HMC200を搭載。

H.モーザー パイオニア・センター セコンドのケースサイドとリューズ。
トゥールビヨンモデルには、H.モーザーの姉妹会社であるプレシジョンエンジニアリング社が自社で設計、製造した自動巻きCal.HMC 804を搭載。また、ダブルヘアスプリングを搭載して精度向上を図ったほか、トゥールビヨンは交換可能なモジュール式であり、ムーブメントと別に組み立てられたあとに調整されるため、メンテナンスのダウンタイムを短縮することができる。センターセコンドモデルには、ブリッジと地板にH.モーザーの特徴であるダブルストライプを施した、自社製自動巻きムーブメントのCal.HMC 200を搭載。どちらのムーブメントも、最低3日間のパワーリザーブを確保している。

Cal.HMC 804は、自動巻きのマニュファクチュール トゥールビヨン ムーブメントである。
なおどちらのモデルにも、ラバー、テキスタイル、レザーストラップ、そして(いちばんスポーティに見えるよう)SSブレスレットが付属。センターセコンドモデルは202万4000円(税込)、トゥールビヨンモデルは783万2000円(税込)となっている。
我々の考え
ちょうど1年前、私がスイスの偉大な時計職人の知られざるストーリーを追い求めてスイスに滞在し、H.モーザーのオーナーであり、その時計職人の親戚でもあるメイラン一家とともに過ごしていたときのことだ。私の旅のお供として、マッドレッドのフュメ文字盤が美しい、H.モーザー パイオニア・センター セコンドを連れていた。しかし愛情を注いでいた割にこの時計は43mmで大きすぎた。CEOのエドゥアルド・メイラン(Edouard Meylan)氏にその事実をぶつけたことがある。

H.モーザー パイオニア・トゥールビヨン、SSでできた40mmを腕に乗せた。
メイラン氏は“できない”とは言わなかったが、このムーブメントのケースを小さくするのは大変なことだとは話していた。そして彼らはその要求に、確実に応えようともしてくれていた。私の好みとしては、パイオニアの新モデルは40mmでちょうどいい。
 ブランドにとっては文字盤が問題になることはない。このアークティックブルーフュメのサンバーストパターンは大変素晴らしく、しかもブランドロゴの隠し方も相まって、私の見事なマッドレッドよりもさらによくなっていると思う。メイラン氏は、父親が持っていた懐中時計のコレクションからインスピレーションの一端を受けており、そして文字盤のロゴではなく、ウォッチメイキングこそが重要であると悟ったのだと話してくれた。針、インデックス、またムーブメントの仕上げは、この価格にふさわしいと感じる。しかしその前身である42.8mmのパイオニアを手にしていたとき、それを友人に渡してみると、大きすぎるという感想が挙げられた。そう、H.モーザーは120m防水というスポーティな時計を間違いなくつくったはずだったが、そのほかの小さな工夫が“スポーティさ”からほど遠く、あの大きさには違和感があり、しっくりとこなかったのだ。


ムーブメントHMC804に、新型の40mmSSケースを採用。

正面から見た場合。
この話を本格的なHands-Onにするのは避けたいが、この2本の選択肢は、手首とのバランスもよく、より快適に装着できるといえるだろう。むしろ、今のH.モーザーとはまったくの別物といってもいいくらいだ。これまでのファンの目から見ていちばんともいえるモデルだったとしても、この時計によってまったく新たな顧客へ訴求されるものにもなっていると思う。
 強いていえば、ラグのエッジはもう少し柔らかくして欲しかった。底面は美しいフラットな形状だったが、裏蓋付近のエッジはステーキを切り分けるのに十分なほど鋭い。それでもこの新しいパイオニアは、時計を身につけていることを忘れてしまうほど、美しい文字盤が光に照らされて輝き、持ち主を常にワクワクさせて、喜ばせてくれる時計であることに変わりはない。

ワンミニッツ トゥールビヨンのHMC804。

基本情報
ブランド: H.モーザー(H. Moser & Cie.)
モデル名: パイオニア・センター セコンド アークティックブルー&パイオニア・トゥールビヨン アークティックブルー
型番: 3200-1217(センター セコンド)、3804-1208(トゥールビヨン)

直径: ともに40mm
厚さ: 10.4mm(サファイアクリスタルなし)、 12mm(サファイアクリスタルあり)
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ともにサンバーストパターンを施したアークティックブルーのフュメ
インデックス: 砲弾型インデックス、夜光付きアワーマーカー
夜光: リーフ型時・分針、アワーマーカーにスーパールミノバ®を採用
防水性能: 120m
ストラップ/ブレスレット: 手縫いのアリゲーターレザー、ラバー、テキスタイルストラップ、またはSS製ブレス。H.モーザーのロゴが刻印されたSS製バックル付きストラップ。

ムーブメント情報
キャリバー: HMC 200(センター セコンド)、HMC 804(トゥールビヨン)
機能: 時・分・秒(センター セコンド)、時・分・トゥールビヨン(トゥールビヨン)
直径: ともに32mm
厚み: ともに5.5mm
パワーリザーブ: ともに約3日間
巻き上げ方式: ともに自動巻き
振動数: ともに2万1600振動/時
石数: 27(センター セコンド)、28(トゥールビヨン)
追加情報: 1分に1回転するフライングトゥールビヨン

価格 & 発売時期
価格: 202万4000円(センターセコンド)、783万2000円(トゥールビヨン)。ともに税込

ネプチュニアンの日本限定モデルがインターナショナルコレクションに追加~

エドックスの小径・ロングパワーリザーブ・ラバーストラップ仕様の「ネプチュニアン」日本限定モデルがインターナショナルコレクションに追加。

≪特徴≫
ラバーストラップを装備した特別仕様
直径42mm・厚さ12.3mmのステンレススティールケースは、日常の使用に大きすぎず、かつタフネスが魅力のダイバーズウォッチとして小さすぎない絶妙なサイズ感。特別仕様として、以前より多数の要望があったラバーストラップを装備。柔らかく腕馴染みの良い、耐久性に優れたシリコン配合のラバー素材を使用しており、より軽快にダイバーズウォッチを楽しむことができます。

 

海の神を象ったダイバーズウォッチ
頑強かつ堅牢なケースとねじ込み式リューズにより、30気圧/300mの高い防水性を確保。ケースバックには海の神・ネプチューンを刻印し、ブランドコンセプトである“THE WATER CHAMPION”を体現しています。
ダイビングベゼル表面にハイテクセラミックをインサート。サファイアと同等の高硬度で、耐傷性・耐腐食性に優れており、時計の美観を永く保ちます。側面に小刻みの凹凸を付けることで操作性を向上。潜水中の誤操作によって酸素残量を過剰に見積もってしまう危険性を考慮し、逆回転防止仕様になっています。

 

ロングパワーリザーブ
約68時間のロングパワーリザーブを備える自動巻きムーブメント(Cal.808)を搭載。機構がシンプルで故障しにくい片方向の巻き上げ方式で、少ない動きでも巻き上げが行われるためデスクワーカーにもオススメです。


左から4型がインターナショナルコレクション追加。右は引き続き日本限定の取り扱い


ネプチュニアンコレクション
一世紀を超える時計製造の歴史を持つエドックスは、世界初の特許を取得した防水機構を開発するなど、防水時計の発展に貢献し、海を舞台に活躍する人々を支えてきました。ローマ神話における海の神・ネプチューンにインスピレーションを受けて誕生したネプチュニアンは、タフネスと実用性を追求したダイバーズウォッチコレクションです。


【仕様】
ネプチュニアン グランデ リザーブ デイト オートマティック

80801-3BUCA-BUIN
税込価格:308,000円


80801-3NCA-NIN
税込価格:308,000円


80801-3VCA-VDN
税込価格:308,000円

 

80801-3NRCA-NIR
税込価格:308,000円

80801-3BBUCA-BUCDN
税込価格:319,000円

(共通)
ムーブメント:キャリバー 808(ラ・ジュー・ペレ社 G100・自動巻き)
・機能 :時・分・秒表示、日付表示
・石数 :24石
・振動数 :28,800振動/時
・パワーリザーブ :約68時間
ケース:ステンレススティール
・ケースサイズ :直径42mm、厚さ12.3mm
・ベゼル素材 :ステンレススティール(表面にハイテクセラミックをインサート)
・ベゼル仕様 :逆回転防止機能
・風防 :サファイアクリスタル(無反射コーティング)
・ケースバック :ソリッドバック
・防水性 :30気圧/300m
・ラグ幅 :20mm
・ねじ込み式リューズ
ストラップ:ラバー
・バックル種類 :ピンバック

 

【お問い合わせ】
株式会社ジーエムインターナショナル
〒110-0008 東京都台東区池之端1-6-17 本館2F
TEL:03-5828-9080
FAX :03-5828-9060

 

[エドックス]~THE WATER CHAMPION
優秀な時計職人クリスチャン・リュフリ=フルーリーが、妻の誕生日を祝うため自身でデザインして作った懐中時計。この贈り物の美しさに感動した妻から、時計ブランドを立ち上げることを勧められ、1884年にスイスのビール/ビエンヌでエドックスを創業しました。ブランド名は、(「時間」を意味する古代ギリシャ語に由来しており、ブランドエンブレムである砂時計のマークは「不朽」を象徴しています。2024年に、創業140周年を迎えました。
創業当時は懐中時計で名を成していましたが、1950年代から腕時計の製造にシフト。世界初の特許を取得した防水機構を開発するなど、過酷な環境下でも計時機能を維持できる高性能な時計づくりを追求してきました。1961年に発表したブランド初の防水時計デルフィンに始まり、現在のフラッグシップコレクションであるクロノオフショア1、海の神を象ったネプチュニアンに至るまで、50年以上にわたってダイバーズウォッチ開発の先駆者として最前線を走り続けています。国際的なラグジュアリースポーツの大会オフィシャルタイムキーパーを務めるなど、スポーツシーンとのパートナーシップを数多く締結しています。耐衝撃性や防水性などのタフネスに優れたエドックスウォッチは、一流アスリートからも厚い信頼を得ています。

トンダ PFミニッツラトラパンテは、世界初の機能をもつ時計。

トンダ PFミニッツラトラパンテ ステンレススティール/アークティック・ローズ~すべての瞬間に光を。

トンダ PFミニッツラトラパンテは、世界初の機能をもつ時計として2023年に発表され、即座に愛好家たちを惹きつけました。これは、パフォーマンスを計測するために生み出された複雑機構ではなく、時間そのものを意のままに加えられるという、唯一無二の体験を提供する時計です。革新的なアイデアは、驚くほどシンプルで優雅な形で実現され、ウォッチメイキングをその原点である「生涯を共にするパートナー」という本来の目的へと回帰させます。
2025年、トンダ PFミニッツラトラパンテは、アークティック・ローズのダイヤルを纏って新たな表現を得ました。淡いローズの色合いとクリスタルのような反射の中を、その色彩は光と共に移ろい、絶えず変化する繊細な色合いを見せます。

プライベート・ラグジュアリー、文化を感じる「時」の表現
パルミジャーニ・フルリエの哲学は、ひとつの信念に基づいています。それは、真のラグジュアリーとは、パーソナルで、控えめで、文化的な体験として息づくものであるということ。私たちのメゾンは、このプライベート・ラグジュアリーを、意義と本質的な美を求める人たちに向けた洗練の形であると位置づけます。
トンダ PFラトラパンテのシリーズは、まさにこのビジョンを体現しています。
それは物理的に計測可能であると同時に、社会から課された時間である「クロノス」から、自分のものさしで選んで生きる時間である「カイロス」への移行を意味します。

情報があふれ、すべてが目まぐるしく変化するこの世界において、足を止め、その瞬間を取り戻すように、ラトラパンテは促します。

トンダ PFミニッツラトラパンテ:複雑なものをシンプルにする芸術
この原理は、今日に至るまで他にはありません。そして、驚くほどシンプルです。二本の分針は通常は重なっていて、機能を利用するときだけ下に隠れていた分針が姿を現します。

この独創的な機構を通して、高度なメカニズムは直感的なものとなり、複雑さはエレガンスへと昇華されます。
機能の調整は三つのプッシュボタンで行います。10時位置のボタンを押すと1分単位で、8時位置のボタンを押すと5分単位で針が進みます。リューズにあるボタンを押すとリセットされます。

一本目のロジウムプレートの針が実際の時刻を示し、二本目のローズゴールドの針が設定時間を示します。
二本の針が再び重なったときに、設定した時間が経過したことになります。

すべては穏やかなエレガンスをもって展開されます。通常は隠れていて、呼び出されたときにだけ目覚めるメカニズム。ひとときを引き延ばしたり、ペースを緩めたり、あるいは単に自分のリズムを取り戻すことを促す、時間を意のままに測るオンデマンドの計時を提供します。

アークティック・ローズ:光から生まれた色
2025年、トンダ PFミニッツラトラパンテは、アークティック・ローズのダイヤルを纏って新たな表現を得ました。淡いローズの色合いとクリスタルのような反射の中を、その色彩は光と共に移ろい、絶えず変化する繊細な色合いを見せます。

アークティック・ローズという色の選択にも、深い意味が込められています。18世紀、ローズカラーは男性が身に着ける色であり、洗練と品格の象徴でした。この色が女性らしさと結び付けられるようになったのは、20世紀後半のことです。この色を現代の男性的なウォッチメイキングに再導入することは、忘れられた伝統との絆を新たにして、既成概念から解放された美学を肯定することでもあります。

アークティック・ローズは、自信に満ちたエレガンスを語る言語となるのです。その色合いは、親密で、現代的で、驚くほどの汎用性を備えています。

パルミジャーニ・フルリエのスタイルコード
トンダPFコレクションのすべてのモデルと同様に、アークティック・ローズのミニッツラトラパンテは、時計愛好家にひと目でそれとわかる美的言語を表現しています。

 

バーリーコーンのギョーシェ:1996年からメゾンを象徴するモチーフを、特に繊細なパターンで取り入れました。光と戯れる魅惑的な規則性が、ダイヤルに奥行きと動きを与えます。

ローレット加工のプラチナ製ベゼル:職人の手によって刻まれるローレット加工は、見た目に控えめでとても繊細な、メゾンのシグネチャー。緻密なファセットが光を反射します。

 

人間工学に基づいたなめらかなライン:シームレスにつながるケースとブレスレット。手作業で施されたサテン仕上げが手首に自然に馴染む、彫刻的な連続性を生み出します。


ムーブメントPF052:目に見える美と、隠れた美
ケースバックから見えるキャリバーPF052が、美的革新と機械的な卓越性は切り離せないものであることを示しています。わずか4.9mmという驚くほどスリムな構造の中に収められたミニッツラトラパンテ機能は、デザインの純粋性と高度な時計学の完璧な調和を証明しています。

 

271個の部品からなるキャリバーPF052は、コート・ド・ジュネーブ、ペルラージュ、面取りという伝統的なウォッチメイキングの最高水準で仕上げられています。ダイヤルと同じバーリーコーンのギョーシェで飾られた22Kローズゴールド製マイクロローターは、時計の外装と内装との間のつながりをひそかに演出します。


軽やかに時をとらえる美学
トンダ PFミニッツラトラパンテのアークティック・ローズモデルは、直感的で、光に満ちた、時間との新たな対話を開きます。
ダイヤルの下に隠れながらも息づく機構は、高い精度を心につながる感情へと転換します。アークティック・ローズの色合いは、審美眼、センス、光とリズムに対する深い感性を表す、稀有な表情を露わにします。

 

トンダ PFミニッツラトラパンテは、時間を支配するものとしてではなく、理解し、そして感じるものとして、時間と異なる向き合い方をするよう誘います。
それは、ミシェル・パルミジャーニの時計文化から生まれ、知性と感性が出会い、美が意識を呼び覚ますメゾンの純粋主義的な美学によって高められたクリエーションです。


【仕様】
トンダ PFミニッツラトラパンテ
ステンレススティール/アークティック・ローズ
品番:PFC904-1020002-100182
税込価格:4,851,000円

ダイヤル
・カラー:アークティック・ローズ
・仕上げ:バーリーコーンのハンドギョーシェ
・インデックス: 18Kゴールド、ロジウムプレート、ハンドアプライド
・針時針と分針:ロジウムプレート加工の18Kゴールド、デルタ型スケルトン
・タイマー:18K ローズゴールド、デルタ型スケルトン
キャリバー:PF052 (自社製自動巻きムーブメント)
・ミニッツラトラパンテ機能とローズゴールド製マイクロローター搭載
・パワーリザーブ:48時間
・振動数:21,600振動/時(3Hz)
・石数:35
・部品数:271
・ムーブメントサイズ:径 32 mm/厚 4.9 mm
・装飾::コート・ド・ジュネーブ、ペルラージュ、面取りされたブリッジ
・ローター:22Kローズゴールド製マイクロローター、バーリーコーンのギョーシェ
・機能:時、分、ミニッツラトラパンテ
ケース:ポリッシュ/サテン仕上げのステンレススティール、プラチナ950製ローレット加工のベゼル
・ケースサイズ:径 40 mm/厚 10.7 mm
・リューズ:Ø5.5 mm、18Kローズゴールド製プッシュボタン
・ガラス:ARunic反射防止加工のサファイアクリスタル
・ケースバック:サファイアクリスタル
・ケースバックの刻印:シリアルナンバー、"PARMIGIANI FLEURIER"
・防水性:60m
ブレスレット:ポリッシュ/サテン仕上げのステンレススティール
・バックル:ステンレススティール製フォールディングクラスプ

 

【お問い合わせ】
パルミジャーニ・フルリエ

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