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パルマのアンティークフェアで見つけたお気に入りの時計たち。

あらゆるジャンルのコレクターが集まる大規模なものだ。もちろん、時計もその期待に違わぬものだった。

先週、ヨーロッパでの仕事の合間を縫って休暇を取っていたはずの私は、イタリア時計界からのサイレンのような呼び出しに抗えずミラノからパルマまで足を伸ばしていた。最終的には日を変えて、鉄道で計2回往復することになった。すでにご存じのように、私は時計に関することについては“消極的”だ。だが、イタリアのコレクターたちと一緒にいると何か心を動かされるものがある。

スーパーコピー時計 代引きしかし、なぜパルマなのか? 生ハムを食べるため(だけ)ではない。年に2回、人口20万人ほどの郊外の街にある巨大で広大なコンベンションセンターで“メルカンテ・イン・フィエラ(Mercante in Fiera)”が開催されているのだ。“パルマの見本市”と聞いて、私は間違ったイメージを持っていた。趣のある、少し老朽化したレンガ造りの建物に、小さなブースと数件の小売店が並んでいるだけだと思っていたのだ。だが、実際はそうではなかった。イタリアの国内外から時計だけでなく、アンティーク、家具、美術品など、何万人ものコレクターがこのフェアに集結し、売買やトレードで掘り出しものを1週間以上かけて狙っているのだ。

ここ数年で見本市における時計の価格は高騰してきているが、それでもまだいくつか良品が売りに出されているのを見たりもするし、(むしろ)来場者の手首に巻かれていたりする。本当は、ここで仕事をするつもりはなかった。しかし念のためにと、カメラを持ってきていた。そして、そう、私はこの下の写真の男性にせがまれて、このPhoto Reportを書くことになったのだ。彼に時計の写真を撮れと言われれば、私は写真を撮るのだ。

パルマのツアーガイドをしてくれた、ジョン・ゴールドバーガー(John Goldberger)氏。

彼はホワイトゴールド製のブレスレット付きオメガ コンステレーションを着用していたが、このモデルはよく見かけるメガクォーツ式ではない。珍しいことに機械式だ。
 その(撮影)プロセスは、まずゴールドバーガー氏が時計を手に取り、親指でクリスタルを掃除し、手のひらの上で重さを量り、時計を傾けて合格かどうかを確認してから、私に手渡すというものだった。そのうち、その工程を自分でやるようになった。会場には何十本ものデイトナに加え、あるケースのなかには4、5本のポール・ニューマンがあり、そしてたくさんのデイデイトと、そのほかにもありとあらゆる名機が存在していた。私が見つけたのは以下のとおりだ。

このマセイ・ティソ タイプ20 “ビッグアイ”は、ディーラーでありヴィンテージハンターでもあるアンジェロ・ガラミン(Angelo Gallamin)氏の私物だ。彼は10年以上前にeBayで厳しい戦いを強いられたと話してくれた。なお、売りものではない。

ブラウンダイヤルといえば、これは私のカメラで撮影していない(iPhoneで撮影した画質の悪い)2枚の時計画像のうちの1枚だ。ブラウンステラ文字盤と全面フィレンツェ仕上げのケースを持つ1962年製ロレックス Ref.1807で、リッチョーネのダニエーレ・マルマレーリ(Daniele Marmanelli)氏の店に展示されていた。私が撮影したときにはすでに売約済みだった。

私が昔から好きな時計のひとつ、UAE(アラブ首長国連邦)の防衛省のために作られたゴールドのロレックス Ref.1675。これも、マルマレーリ氏のものだ。

ロレックスのブラウンダイヤルをもう1本。こちらは、テンパス(Tempus)のエルヴィオ・ピヴァ(Elvio Piva)氏によるイエローゴールドのロレックス “テキサン”(イタリアでは“テキサノ”と呼ぶ)ことRef.5100だ。彼に関する記事はまた追って。

この時代に見られた奇妙な形の時計といえば、IWCのRef.9212がある。バーク仕上げにダイヤモンド、そして赤いハンジャールを備えたこの時計は、オマーンのスルタンのために作られたものだ。ノーチラスウォッチズが販売していた。

会場にはユニバーサル・ジュネーブ愛好家が大集結していた。ここにあるのは、あるコレクターが着用していたスクエアとサークルが融合した極めて興味深いマイクロローター搭載のホワイトゴールド製UGだ。非常に珍しく、私の記憶ではおそらくほかに例がない。

珍しいユニバーサル・ジュネーブをもう1本。個人コレクターが持っていたディスコ ヴォランテ コンピュール クロノグラフ。

テンパスのエルヴィオ・ピヴァ氏が持っていた別の時計もお見せしよう。こちらはジェラルド・ジェンタによるプッシュボタン式のプラチナ製ミニッツリピーターだ。ブレスレットのデザインが実に興味深い。

エルヴィオ氏最後の1本は、ギルトダイヤルのロレックス サブマリーナー Ref.5513だ。この時計はおもしろい出自を持つ。この時計はスウェーデン軍の元隊員のもので、第1次国際連合緊急軍に派遣された際に着用していたものだという。箱と書類、そしてその出所を証明する資料の束に加え、時計には勲章と、彼が派遣中に着用していた国連帽が付属している。

軍用時計といえば、アメリカ海軍のために製造され、クロノグラフを搭載しているにもかかわらず“ポールルーターサブ”と記載されたユニークな“スペースコンパックス”のプロトタイプを。世界でも指折りのユニバーサル・ジュネーブコレクターがついに入手したのだという。

ヴィンテージ市場において最古参のディーラーのひとりであるジェフ・ハリス(Jeff Harris)氏が、ドバイからパルマの駅まで迎えに来てくれた。彼はパテックのRef.3970R(わからない人のために説明しておくと、ローズゴールド製だ)を着用していた。

以前に休暇を利用して、ルガーノにあるザ・ウォッチブティック(The Watch Boutique)のひとつにアレッシオ・ゼンガ(Alessio Zenga)氏を訪ねて行ったことがあった。彼らは今回のフェアで、過小評価されているロレックスのクロノグラフのひとつであるRef.3055(“ピッコリーノ(Piccolino)”、または“ザ・リトルワン(The Little One)”と呼ばれる)を展示していた。そのサイズはわずか30mmだ(素晴らしい)。

最後に紹介するのは、今回のフェアで私がもっとも気に入り、価格がもっと安ければ買っていたであろう時計だ。スティールタイム(Steel Time)が出していたのは、ムーブメントにバルジュー71を搭載した18Kピンクゴールド製のレオニダスで、文字盤はブラックだった。ゴールドであしらわれた書体は、驚くほど美しかった。直径38.5mmと大きめで、パテックのRef.5970のケースにRef.5070風の文字盤を掛け合わせたような時計だった。

次の週末に訪れた際、ゴールドバーガー氏は数十年前に父親のために買ったというイエローゴールドのレオニダスを持参して見せてくれた。父親が一度も着用しなかったことから、ほとんど新品に近い手つかずの状態なのだという。

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