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これはシャネルが、J12を現代デザインのキャンバスとして使用したものだ。

プレタポルテ(Ready-to-Wear)、ビューティー、ウォッチ、ジュエリーのブランド認知度において、シャネルは他の追随を許さない。ガブリエル“ココ”が築き上げたデザイン言語やコードは、前述したすべてのカテゴリーにおいて強力である。“ココ”がブランドのために創り出した重要なヴィジュアルの柱である、リトルブラックドレス、キルティングバッグ、ツイードスーツ、ツートンシューズ、カメリア、パール、そしてシャネルのNo.5の香水は、カテゴリーの舵取りを任されたそれぞれのクリエイティブ・ディレクターによって再パッケージ、再利用され、現代のコンテクストに再構成されている。


シャネル時計スーパーコピー代引きは、1987年のジャック・エリュ(そしてプルミエールの発表)から始まった。それ以来、J12はブランドの巨大なセグメントへと変貌を遂げ、シャネルのウォッチメイキングの世界の中心に君臨し続けている。2000年代初頭に比べると目にすることは少なくなったかもしれないが、J12は誕生から24年経っても同じように認知されている。主にセラミックでつくられるこの時計はそれ自体が十分なコードとなっており、シャネルのウォッチメイキング・クリエイション・スタジオ・ディレクターであるアルノー・シャスタン氏は、J12をクラシックなシャネルのキャンバスに見立てて、未来的なひねりを加えた。時代を超越したスタイルによって流行を逃れる、シャネルのブランドとしての能力と、現在に根ざしたいというシャスタンの明確な願望のあいだには、明らかなパラドックスがある。これは故カール・ラガーフェルドが、(当時は)由緒あるファッション・ハウスを現代ファッションの歴史のなかで最も関連性が高く、話題となるブランドのひとつに生まれ変わらせることによって、ファッションに変革をもたらしたのと同じである。

クラシックなブラックとホワイトのJ12は、2019年にシャスタンによって刷新された。それ以来、さまざまな色、形、素材へと進化を遂げている。クラシックの最新リミックスは、新たにリリースされた(世界限定12本)38mmのJ12 X-RAY ピンク エディションである。透き通るようなピンクのオープンワークウォッチで、ベゼルの周りとインデックスにピンクサファイアを配している。ケースはベージュゴールドでできており、イエローゴールドよりも淡いピンクがかった色合いで、ローズやピンクサファイアクリスタルよりも少しピンクが抑えられている。

テクノロジー、デザイン、建築に共通する“現代的な”スタイルとして、透明性は常に未来的なモチーフとして機能してきた。何かの内部構造を見ることで、まるで私たちを未来に連れて行ってくれるかのように。表面的には、レトロフューチャリスティックでカートゥーン的(『宇宙家族ジェットソン』のよう)な世界観の現代的デザインだ。ただ今回に限って言えば、シャネルがウォッチメイキングにおいて常に行ってきたように、素材の最先端を行くための意図的な選択であったと私は考えている。J12は、市販された最初のセラミックウォッチのひとつだったことを忘れてはならない。技術的にはオープンワークの時計を“スケルトン”と呼ぶことができるが、文字盤、ケース、ブレスレットが透明な時計は、“機械製品を見せる”という伝統的なテクニックを超えている。サファイアはバラ色の携帯ケースのようなものとして存在し、時計とサファイアは、まるでピンククリスタルのなかに浮かんでいるように見える。真面目な時計でありながら、それほどシリアスでない態度だ。

私はテクニカラーのサファイアの斬新さに不思議な魅力を感じている。リシャール・ミル、ウブロ、シャネルの時計は、定義の限界を押し広げている。これは時計なのか? それとも精神的にはウェアラブルな現代アートに近いのだろうか? これらのサファイアウォッチは時を経ても価値があるのだろうか? それとも単に伝統的なデザイン疲れによる産物なのだろうか?

シャスタン氏は“技術性は創造のためにある”と主張しているが、シャネルのCal.3.1により、依然として機械的な整合性は保っている。自社製手巻きムーブメントを搭載し、特にタイマーブリッジ、プレート、歯車受けはクリスタルサファイアで製作されている。パワーリザーブは約55時間、防水性は30mだ。

1歩引いて大局的な分析をしてみると、カール・ラガーフェルド亡きあとの世界で、シャネルはどのような立ち位置にいるのだろうかと考えずにはいられない。ブランドには主に3つのカテゴリーがあり、それぞれにクリエイティブ・ディレクターがいる。しかし各部門(衣料品、美容品、時計、宝飾品)は同一のブランディング、共通のアンバサダー、3つのカテゴリーすべてで買い物をしたり投資したりする顧客層を通じて、相互につながっている。これは完全に統合された、ブランドエコシステムなのだ。ブランドのプレタポルテコレクションでは、ヴィルジニー・ヴィアール氏によるイノベーションが少ないように感じるが、シャスタン氏は明らかにリスクを取って、時計製造のオデッセイへと私たちを引き連れている。J12をセラミック製サブマリーナーと呼ぶのは勝手だが、シャネルのトレードマークであるこの時計は、時計デザインにおいて明らかにリスク取るブランドにとって、クラシックなキャンバスであり続けているのだ。

パテック フィリップ 年次カレンダー Ref.5396Gを実機レビュー

パテック フィリップは今年のWatches&Wondersで、既存のコレクションにグラデーションブルーの文字盤とダイヤモンドのバゲットインデックスを加えた、ホワイトゴールド製の年次カレンダー Ref.5396Gを発表した。

Ref.5396Gのホワイトゴールド製ケースはRef.5396同様に直径38.5mm×厚さ11.2mmで、防水性能は30m。サファイアクリスタルのケースバックから見えるパテックのCal.26‑330 S QA LU 24Hは、年次カレンダーにムーンフェイズ、センタースイープ秒針を備えている。曜日と月の表示は12時位置の下に並べて配置され、日付は6時位置のサブダイヤル部分に切り出されている。

パテック フィリップコピーサンバースト仕上げのブルー文字盤はグラデーションになっており、ミニッツトラックに向かってブラックに変化する。サンバースト仕上げとなめらかなグラデーションの組み合わせが絶妙なアクセントとなり、一般的なフラットな仕上げよりも文字盤の印象をより際立たせると同時に、シャープなドーフィン針とスイープ秒針がルックスを引き締めている。また、Ref.5396Gにはシャイニーブルーのアリゲーターストラップとデプロワイヤントクラスプが取り付けられている。

パテック 年次カレンダー Ref.5396Gの価格は1006万円(税込)で、参考までにカタログに残っている既存のRef.5396Rより94万円ほど高くなっている。

少しさかのぼって話をしてみよう。パテック フィリップ 年次カレンダー Ref.5396は、カラトラバスタイルのケースを採用した初の年次カレンダーモデルとして2006年に登場した。なお、パテック最初の年次カレンダー搭載モデルは、その10年前に発表されたばかりだった。ブランドが最後にRef.5396のラインナップを更新したのは、この複雑機構が誕生して20周年を迎えた2016年のことだ。そして今回、このコレクションはこれまででもっともドレスアップされたものとなった。

ブルーのグラデーションダイヤルとバゲットインデックスの組み合わせは、パテックではこれまでにも何度か採用されてきた。特に、パテック初の自社製キャリバーを搭載したクロノグラフ Ref.5170Pのものは素晴らしい。長きにわたり愛されてきた年次カレンダーにこのコンビネーションを使用したことは、Ref.5396への賛辞と呼ぶにふさわしい。プラチナ製であれば真に価値のあるモデルとなっただろうが、おそらくプラチナは、今年のRef.5236Pのようなより上位のモデルにこそ(主に)使用されるべきものだ。

Ref.5396にバゲット加工を施すだけの価値があっただろうか? 私には分からないが、このリファレンスのことを考えるたびに、ブラックダイアルにブレゲ数字をあしらったRef.5396Gのティファニー限定モデルについてジョン・メイヤー(John Mayer)が詩的に語っていたことを思い出す。その時計はこのモデルよりも数量が限られた特別なものだったが、このリファレンスがメイヤーとティファニーにとって十分に素晴らしいものであったなら、確かにバゲットを取り付ける価値があるだろう。

率直に言って、バゲットインデックスは、ダイヤルにダイヤモンドをセッティングするうえで私が好む手法のひとつだ。ダイヤモンドの集合なので地味に見えるということはないのだが、ほかの多くのダイヤモンドセッティングに比べると少々控えめな感じがする。しかし、レジェップ・レジェピのルビーやディアマントのような成功例もあり、このモデルでもうまくいくだろうと思っている。典型的とも言えるグラデーションブルーの文字盤と相まって、パテックの年次カレンダーのラインナップに魅力的な彩りを添えている。


基本情報
ブランド: パテック フィリップ(Patek Philippe)
モデル名: 年次カレンダー(Annual Calendar)
型番: 5396P

直径: 38.5mm
厚さ: 11.2mm
ケース素材: プラチナ
文字盤色: グラデーションブルー
インデックス: バゲットインデックス
夜光: なし
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: フォールドオーバークラスプ付きアリゲーターレザーストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: パテック 26‑330 S QA LU 24H
機能: 年次カレンダー、ムーンフェイズ、スイープ秒針
直径: 33.3mm
厚さ: 5.8mm
パワーリザーブ: 最大45時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 45
価格 & 発売時期
価格: 1006万円(税込)

Ref.5396G 年次カレンダーについて、詳しくはパテック フィリップのWebサイトをご覧ください。

ウニにインスパイアされたこれらの時計は、

ジェラルド・ジェンタからジェンティッシマ ウルサンが登場!

ジェラルド・ジェンタブランドは、ミシェル・ナバス(Michel Navas)氏とエンリコ・バルバシーニ(Enrico Barbasini)氏によって設立された高級ムーブメント製造会社、ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンのもと再始動した。スーパーコピー時計 代引き新しい指揮のもと作られた最初の時計は、Only Watch 2023のためのユニークピースであった。今日はGG(ジェラルド・ジェンタ)復活の第2弾である、ジェンティッシマ ウルサンを紹介する。
 ジェラルド・ジェンタは、家族旅行で訪れたコルシカ島をあとに、フランス語でウニを意味するウルサン(Oursin)を初めてスケッチした。その棘のある球状の外観は、ビーズで飾られた凸面の円形ケースとして、1994年に時計の形として表現・具現化された。


1994年のウルサンのガッシュ画。Image: Courtesy of Louis Vuitton. 
2024年の(ジェンティッシマ)ウルサンには、3つのバリエーションがある。いずれも凸面のチタンケースに、223個のビーズを放射状に広がるよう配置している。装飾ビーズ/スタッズは個別にネジ留めされ、ホワイトゴールド、ピンクゴールド&ダイヤモンド、またはイエローゴールドなど、下地のチタンとは対照的な素材で飾っている。まずはWGバージョンから。これはアンスラサイトグレーのギヨシェダイヤルを持ち、ポリッシュ仕上げのラウンドWGケースビーズをあしらっている。
 次にPGバージョンは、オパールセントピンクのマザー・オブ・パールギヨシェダイヤルとダイヤモンドで装飾され、その華やかさが一層際立っている。トリオの3本目は、マットブラックDLCコーティングされたチタンケースから、突き出すようなYGのスパイクビーズが装飾され、シンプルで滑らかなブラックダイヤルを特徴としつつも、アナーキーなデザインを生き生きと表現している。3本すべてダイヤル中央には、ファセットカットを施した風防が反射することで八角形が現れる。このデザインはヴィンテージジェンタのデザインでおなじみのクリスタルのような構造になっている。また採用されたバトン針も、ヴィンテージジェンタへのオマージュをほうふつとさせる。

ジェラルド・ジェンタ ジェンティッシマ ウルサンは、デザインのインスピレーションとして90年代を反映しており、さらにサイズも90年代風である。直径36.5mmで、時計サイズのなかでは小振りに位置する。ただしこれは汎用性と装着性を求めるなら理にかなっている。それにバランスの問題もある。時計ケースにダイヤモンドやスタッズが主な装飾として使われる場合、小振りなほうがエレガントな印象を与えるかもしれない。小さいスタッズが付いたモデルは、楽しくジュエリーのようなアクセサリーのオーラを放つ一方で、大きなスタッズが付いたモデルは、より派手で攻撃的な印象を与えるだろう。

新型ウルサンは、自動巻きのCal.GG-005を搭載する。これはル・ロックルの高級時計マニュファクチュールによる高性能ムーブメントである、ゼニス エリートをベースにしている。このエリートはウルサンのためにカスタマイズされたもので、ローターを八角形に再設計し、ローターの周辺部分にはレリーフビーズを彫刻した。ちなみにエリートは1994年の初代ウルサンとほぼ同時期に発表されている。

我々の考え
2011年に亡くなったジェンタは、自身がデザインしたロイヤル オークとノーチラスが巻き起こした狂騒を目の当たりにすることはなかった。彼は20世紀の最も重要なステンレススティール製スポーツウォッチデザインの発明者として高く評価されているが、ジェンタが時計製造に果たした功績は、これらSSの遺産だけにとどまらない。ジェンタブランドのグランドソヌリ、ミニッツリピーター、永久カレンダーは、クォーツ危機後の時計業界の軌跡において同じくらい貴重で、信じられないほど複雑な時計デザインなのだ。

90年代のジェンタは、少なくとも私のなかではポストモダンのデザイナーであった。ポストモダンというのは、彼が伝統的なスイスの時計製造を、異常に風変わりに、ときには派手で、多くを装飾的な外観に再構成していたという意味である。機能に従う形というモダニストの信条や、デザインにおける究極の“真実”を追求するという考えは消え去っていた。
ジェンタの芸術的な足跡は、彼のスポーツウォッチデザインほど世界的に認知されていないかもしれない。彼の芸術を商業的遺産から切り離すことは非常に重要であると、昨年話をした彼の妻イヴリン・ジェンタ(Evelyn Genta)氏は述べている。“彼は時計職人や時計製造者というよりも、まずアーティストでした”と彼女は語った。“ロイヤル オークやノーチラスだけで彼を覚えていてほしくない”。したがって、GGブランドの次の進化として、少し風変わりな一面を持つものを発表するのは当然なのだ。

率直に言って、新しいジェンティッシマ ウルサンのデザインを初めて見たときには少し驚いた。私のアクセサリーに対する強迫的な嗜好を、瞬時にピーター・ミュリエ(Peter Mulier)氏によるアライアと、いまやファッション業界で広く知られるラインストーンとスタッズが施されたバレエシューズへと駆り立てた。スタッズといえば、通常70年代と80年代のパンクシーンを体現したアナーコパンクや反抗的で(現実に)幻滅したイギリスの若者を連想させるが、今日ではスタッズはファッション最前線のシンボルとなっている。ロエベやケイトのようなファッションハウスも、スタッズを用いた服やアクセサリーのトレンドに乗っている。エルメスはメドールやコリエドシアンのアクセサリーで、常にスタッズに忠実であった。
 ピーター・ミュリエ氏と手を組みアライアブランドを変革したのは、まったくの偶然なのだろうか? それとも新たに復活したジェラルド・ジェンタブランドが、ファッションに隣接した何かを創り出すための意図的な動きなのだろうか? 確かにこれらの時計がインスピレーションを得た90年代のオリジナルデザインは、コルシカ島のウニに対する時計の賛辞だった。しかしいまは2024年であり、商業的な成功は厳しい現実である。

ジェンティッシマ ウルサンは間違いなく、ジェンタの奇妙で風変わりな時計デザインへの愛を体現している。そしてファッションとの類似が意図的かどうかに関わらず、そのタイミングは絶妙である。

基本情報
ブランド: ジェラルド・ジェンタ(Gérald Genta)
モデル名: ジェンティッシマ ウルサン(Gentissima Oursin)

直径: 36.5mm
厚さ: 9.6mm
ケース素材: グレード5チタンとホワイトゴールド、グレード5チタンとピンクゴールド&ダイヤモンド、DLCコーティングを施したグレード5チタンとイエローゴールド
文字盤: アンスラサイトグレー、ピンク、ブラック
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: アンスラサイトカーフスキン、ピンクカーフスキン、ブラックアリゲーター


ムーブメント情報
キャリバー: GG-005
機能: 時・分
直径: 25.6mm
厚さ: 3.65mm
パワーリザーブ: 約50時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27

価格 & 発売時期
価格: グレーモデルは2万2000スイスフラン(日本円で約384万6000円)、ピンクモデルは3万2000スイスフラン(日本円で約559万5000円)、ブラックモデルは2万5000スイスフラン(日本円で約437万円)

 

 

時計×ネックレス×オーディオが織りなす新しいファッションの形。

時計とアクセサリーの融合は、単なる機能と美の組み合わせにとどまらない。それは時間を視覚的に捉える、新たな表現形態の誕生でもある。時計の持つ信頼性とジュエリーが持つ感性的な輝きが調和し、時を刻むジュエリーとしての価値が生まれるのだ。


今回、シャネル時計スーパーコピー 代引きのプルミエールが新たに出合ったのはネックレスとイヤホンだ。プルミエールの特徴である美しい八角形のケースはそのままに、レザーが編み込まれたゴールドチェーンを胸元にまで伸ばした。

プルミエール サウンドの時計部分と有線イヤホン。

さらにこのプルミエールは有線イヤホンも付属。このイヤホンは、音楽をクリアで豊かな音質で楽しめるだけでなく、通話やボリューム調整、再生や一時停止といった基本操作も簡単に行える機能を備えている。伝統的なウォッチメイキングにモダンなテクノロジーが融合したこのユニークな製品はまさに、芸術品であり、時間を計る道具であり、そしてオーディオ機能を提供するアクセサリーである。


まずは時計から説明しよう。パリのヴァンドーム広場と、香水“シャネル N°5”のボトルストッパーからインスピレーションを受けた象徴的なオクタゴン型ケースは、18Kイエローゴールドコーティングを施したステンレススティール製。ダイヤルはブラックラッカー仕上げで、リューズの先端にはオニキスカボションをセット。内部にはシンプルな2針のクォーツムーブメントが搭載され、防水性能は30mだ。

黒い編み込み部分の上が有線、下がレザーだ。よく見ると質感が違うのがわかるが、ひと目見ただけでは気づかない。


次にオーディオ機能について。特筆すべきは、この編み込みレザーの一部分が有線イヤホンのパーツでもある点だ。ネックレスデザインに巧みに組み込まれており、パッと見ただけでは有線が隠されていることに気づかないほど自然になじんでいる。これにより装飾品としてのエレガントさを損なうことなく、実用的なオーディオ機能も提供しているのだ。


付属のイヤホンとオーディオ端子。


ベースのオーディオ端子はイヤホンジャックで、付属アダプターによりLightning、USB-C端子に接続が可能であり、アダプターを付け替えることでiPhoneやAndroidといったさまざまなデバイスに対応する。さらにケーブルには音量調整、音楽の再生と一時停止、また通話操作が可能なリモコンも搭載。リモコン部分にはマイクも内蔵されているので、イヤホンをつけたまま電話にも応答できる。

ⒸCHANEL
ケーブルとネックレスをつなぐ2カ所の留め具はワンタッチで着脱でき、そのケーブルを取り外せばシンプルなネックレスウォッチとしても活躍する。音楽を楽しむひとときや、特別な場面でのスタイルアップにも、このネックレスウォッチがさりげなくその存在感を発揮してくれる。
 シャネルのプルミエール サウンドは、見た目の美しさとオーディオが見事に融合したユニークな製品だ。だがその華やかな外観だけでなく、実際に使用してみると、いくつかの特徴が目立った。まず手に取った瞬間に感じるのは、その重量感だ。ロングネックレスなだけあって、ずっしりとした感触があり高級感を醸し出しているが、長時間首から下げているとやや疲れを感じるかもしれない。

プルミエール サウンドは、時刻を知るツールというよりもファッションアイテムとしての価値が高く、そこに時刻の確認や音楽を楽しむ機能が付加されているので、実際に時計を読む際には少々難があるかもしれない。時計を首から下げた状態で読むと、文字盤を真上から覗き込む形になるため正位置で見ることができない。このため時刻を確認する際には、時計を持ち上げるか針を180°回転して読み解く必要があるがそこはご愛嬌である。


オーディオデバイスとしての観点から見ると、クリアで深みのあるその音質は非常に優れたものだった。どうやらこの機器はアメリカ発のプレミアムオーディオブランドが製作しているようだ。もちろん、私は音楽デバイスの専門家ではないので、技術的な細部に関してははっきりと伝えられないが、私自身が音楽を楽しむ上で、この製品が提供する音質は確実に満足のいくものであると感じた。
 また外部の音をしっかりと遮断するパッシブノイズキャンセリング機能もすばらしく、騒がしい場所でも没入感のある音楽体験を楽しむことができた。

遠目からは一般的なロングネックレスにしか見えず、時計が付いているようには見えないデザインだ。
シャネルのプルミエール サウンドは、先進的なアイデアが見事に融合したアイテムであり、そのユニークさはほかに類を見ない。使用されているチェーンは、シャネルのアイコニックなバッグでおなじみの、ゴールドとレザーが交互に編み込まれたデザインである。このチェーンは1987年に初めて発表されたプルミエールウォッチから続くものであり、その伝統を受け継ぎながらも、時計とオーディオ機能を組み合わせた特別なアイテムとなっている。そしてこれは、あくまでこのチェーンネックレスがデザインの主役であり、そこに時計やオーディオ機能が付加されたものである。


これはシャネルならではの大胆な発想と、ファッションとテクノロジーの融合によって生み出されたアクセサリーだ。もし予算が許すなら、私もぜひ手に入れたい。音質がいいため音楽を聴く時間がより豊かになるだろうし、特別な日のおしゃれにはもちろん、何気ない日常にも華やかさと快適さをプラスしてくれるだろう。
シャネル プルミエール サウンド。18KYGコーティング(0.1 ミクロン)のSSケース、26.1mm(縦)×20mm(横)×7.65 mm(厚)。30m防水。高精度クォーツムーブメント、時・分表示。取り外し可能なYGカラーコーティングを施したSS製イヤホン、シリコン製イヤーピース。マットブラックケーブルにブラックコーティングを施したSS製マイク、コネクター、リモコン。ブラックとYGカラーコーティングを施したSS製オーディオジャック(3.5mm)。マットブラックケーブル&ブラックとYGカラーコーティングを施したSS製イヤホンジャックアダプター付属。シャネル ファイン ジュエリー 銀座並木をはじめとした全国のシャネル ファイン ジュエリー ブティック(一部店舗を除く)にて、2024年9月2日に発売。価格は253万円(税込)

モーザーが若手イギリスブランドと手を組み、フルーティーな限定モデルを発表した。

H.モーザーは、イギリスの若手ブランドであるスタジオ・アンダードッグとの限定コラボレーションモデル、“パッションフルーツ”ウォッチのペアをリリースした。エンデバー・パーペチュアルカレンダー パッションフルーツは、ブランドのよく知られたプラットフォームをベースにしており、スタジオ・アンダードッグの03シリーズ パッションフルーツは、モノプッシャークロノグラフ機能を備えたモデルである。このパッションフルーツペアはセットでのみ販売され、限定100本となる。

このパッションフルーツのペアは、トロピカルフルーツであるパッションフルーツの深い紫色と鮮やかな黄色を取り入れている。エンデバー・パーペチュアルは、モーザーのよく知られたミニマルなパーペチュアルカレンダーフォーマットを採用している一方で、03シリーズ クロノグラフはスタジオ・アンダードッグとその創業者リチャード・ベンク(Richard Benc)氏との意外なコラボレーションである。

昨年の02シリーズ フィールドウォッチに続く03シリーズでは、約63時間のパワーリザーブを持つ手巻きキャリバー、スーパーコピー Nランク代金引換専門店、セリタ製SW510 Mを搭載したモノプッシャークロノグラフを採用したことで、ブランドが再び進化を遂げた。コラボレーターたちはこの多層ダイヤルを“粗いグラデーションのアンバーとロイヤルパープル”と呼んでいる。リューズの上、2時位置にプッシャーがあり、9時位置にはスモールセコンド、3時位置にはパープルカラーの30分積算計を配置。なおセリタ製ムーブメントはサファイアシースルーバックをとおして見ることができる。このデザインはスタジオ・アンダードッグの最初のクロノグラフシリーズに似ているものの、H.モーザーらしいシンプルさが取り入れられており、ロゴが省かれている。各ブランドによれば、パッションフルーツの種を表現するためにそれぞれのパッションフルーツにはグリーンのタッチを施しているという。03シリーズではクロノグラフ秒針の先端にその緑があしらわれている。

スタジオ・アンダードッグとのコラボに加え、H.モーザーはエンデバー・パーペチュアルカレンダーの新たなバージョンも発表した。新作のダイヤルには、エンデバー・パーペチュアルの過去のバージョンでおなじみであったパープルラッカーとグラン・フー エナメルを採用。ムーブメントにはモーザーの自社製Cal.HMC 800が搭載されている。私たちは2015年にこの革新的なパーペチュアルカレンダーを1週間着用してレビューを行い、昨年はタンタル素材を用いたモデルも紹介したばかりのため、その仕組みをここで詳しく説明することは避けるが(スペック欄に概要を記載している)、これはパーペチュアルカレンダーを楽しくミニマルに、そしてデザイン重視で解釈したものなのだ。
 新しいパッションフルーツエディションは世界限定100本。ペアのみの販売となり、価格は1056万円(税込予価)である。

我々の考え


これは見た瞬間気に入った。特にスタジオ・アンダードッグのクロノグラフにひと目惚れした。ただ最後の部分を読んでがっかりした。ペア販売のみだって? そんな! 楽しくて、モーザーのなかで最も手が届きやすい時計になるはずだったのに、結局はモーザーのパーペチュアルカレンダーを買えるような限られた人だけの特別なセットになってしまったのだ。

それでも、このコラボには依然としてワクワクしている。今回で3度目のリリースとなるスタジオ・アンダードッグは、さらに高級市場へと進化し、単なる1度や2度の成功ではないことを証明した。昨年のフィールドウォッチも楽しめたし、今回のモーザーとのコラボレーションもどんな仕上がりになったのか、とても楽しみにしている。


一方で、モーザーはスイス時計業界に新風を吹き込み続けている。H.モーザーとスタジオ・アンダードッグは、まさにデザインの相性が抜群な組み合わせだ。スタジオ・アンダードッグは若くて楽しく、手ごろな価格で、モーザーのユーモアたっぷりのミニマリズムと完璧に調和している。かつてH.モーザーの独特のスタイルは、スイスの本格的な時計製造技術に支えられ、時計業界で最も新鮮な存在のひとつだった。今ではスタジオ・アンダードッグがそのバトンを受け取り、新進気鋭のブランドのひとつとなっているようだ。
 この100本のクロノグラフはすでに(あるいはほとんどが)顧客の手に渡っていると思うが、これが両ブランドの最後のコラボにならないことを願っている。

基本情報
ブランド: H.モーザー×スタジオ・アンダードッグ(H. Moser and Studio Underd0g)
モデル名: エンデバー・パーペチュアルカレンダー パッションフルーツ(Endeavour Perpetual Calendar "Passion Fruit")
型番: 1800-1200

直径: 42mm
厚さ: 12.8mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: サンバーストパターンが施されたパープルラッカーダイヤル、槌目仕上げのマラクージャ フュメ グラン・フー エナメル、18Kイエローゴールドのベースダイヤル
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ブラックのアリゲーターレザーストラップ、SS製フォールディングクラスプ
モデル名: 03シリーズ パッションフルーツ(03Series Passi0n Fruit)
型番: 03PFB

直径: 38.5mm
厚さ: 12.6mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: 上部はグラデーションアンバー、下部は放射状のサテン仕上げが施されたロイヤルパープル
ストラップ/ブレスレット: ストラップテーラーによる手縫いのブラックエプソンカーフレザーストラップ

ムーブメント情報

ムーブメント側。クロノグラフ(左)とパーペチュアルカレンダー(右)。
エンデバー・パーペチュアルカレンダー パッションフルーツ
キャリバー: HMC 800
機能: 時・分・スモールセコンド、パーペチュアルカレンダー(日付・月・うるう年表示)、パワーリザーブインジケーター
直径: 34mm
厚さ: 6.3mm
パワーリザーブ: 約7日間(ツインバレル)
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 1万8000振動/時
石数: 32
03シリーズ パッションフルーツ
キャリバー: セリタ製SW510 M
機能: 時・分・スモールセコンド、モノプッシャークロノグラフ(30分積算計)
直径: 30mm
厚さ: 7mm
パワーリザーブ: 約63時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 23
追加情報: サイン入りのロジウムメッキブリッジ

価格 & 発売時期
価格: 1056万円(税込予価)
発売時期: 2024年10月日本入荷予定
限定: あり、世界限定100本(ペアでの販売のみ)

ロレックスは、探検に同行し、危険な目に遭う可能性のある時計を3モデル提供した。

マンハッタンのアッパーイーストサイドにあるエクスプローラーズクラブの本部を訪れる機会があり、巨大なホッキョクグマの剥製と1909年の北極探検で使われたソリをとおり過ぎたら、奥にある旗にぜひ注目して欲しい。ときにはほころびた、色鮮やかな布切れの数々には、驚くべき物語が隠されている。エベレスト頂上や海底、さらにはアポロの全ミッションで月面に降り立ったメンバー(アポロ11号には小型の旗が携行された)にも同行してきた旗が、ガラスの後ろに額装されている。ロレックススーパーコピー代引き 口コミ第1位エクスプローラーズクラブには、シルヴィア・アール博士(Dr. Sylvia Earle)、ジェームズ・ラヴェル(James Lovell)船長、ジェームズ・キャメロン(James Cameron)監督など、誰もが知っている有名人が会員として名を連ねている。クラブの図書館には、セオドア・ルーズベルト大統領の入会申込書の原本も所蔵されている(もちろん彼は入会を許可された)。


エクスプローラーズクラブの長年の会員であるシルヴィア・アール博士が着用する信頼のデイトジャスト。 いわゆる“フラッグ探検”は、エクスプローラーズクラブの長年の伝統である。重要な科学的または探検遠征に参加する会員は、クラブの旗の携行を申請でき、その見返りとして、探検の成果と発見に関する詳細な報告書を提出し、現地で旗の写真を1、2枚撮影することを約束する。現地に送られる旗は通常持ち回りで、例えば、エベレストの頂上を目指した旗と太平洋のマリアナ海溝の底を目指した旗は同じである。特に重要な遠征のあとや、再利用できないほどぼろぼろになった旗だけが引退し、東70番街のクラブ本部にあるガラスの奥で壁に飾られて余生を過ごす。クラブとロレックスの長年のパートナーシップの一環として考案された新しいプログラムによって、フィールドで、そしてエクスプローラーズクラブで展示されるこれらの旗にロレックスの腕時計が加わることになった。

ロレックスの不朽の名作がエクスプローラーと呼ばれるのにはワケがある。
ロレックスは何十年にもわたり、エクスプローラーズクラブのサポートパートナーを務め、イベントの開催や助成金による財政的支援に加え、エクスプローラー(当たり前だ!)、エクスプローラーII、サブマリーナーの3モデルを遠征で着用するために提供してきた。これらの時計は“ロレックス エクスペディション ウォッチプログラム”の趣旨に沿って、現在のフラッグ探検を同行する。これらの時計は、宇宙を歩いた最初のアメリカ人女性や深海に到達した最初の男性を含む選考委員会に提出された詳細な申請に基づき、価値ある探検隊に授与される(実は私はエクスプローラーズクラブのメンバーであり、この選考委員会のメンバーを兼任している)。

クラブの宴会場には25万年前のマンモスの牙が飾られている。Photo: Harrison Jacobs/Business Insider

ノルウェーの探検家トール・ヘイエルダール(Thor Heyerdahl)が、ペルーからポリネシアへのいかだ探検“コンティキ”計画に使った地球儀。Photo: Harrison Jacobs/Business Insider

最初の月面着陸の際に月へ運ばれたエクスプローラーズクラブの旗のミニチュア。


選考委員会の委員長は、長年エクスプローラーズクラブのメンバーとして活躍し、アポロ11号の月面ミッションの動力源となったF-1ロケットエンジンを発見・回収した探検隊の主催者でもあるデビッド・コンキャノン(David Concannon)氏。コンキャノン氏自身も時計愛好家のひとりである。アポロのF-1回収探検ではムーンウォッチと呼ばれる前のスピーディを、タイタニック号の潜水調査ではさまざまなロレックスの腕時計を身につけていた。彼は、ロレックスのプログラムはエクスプローラーズクラブにぴったりだと考えている。
 「タイタニックの発見から、音速の壁の突破、世界の海で最も深い地点への到達に至るまで、探検における偉大な勝利の多くはロレックスの腕時計をつけたエクスプローラーズクラブのメンバーによって成し遂げられました」とコンキャノン氏は言う。「エクスプローラーズクラブはロレックスとパートナーシップを結び、これらの偉業を今後さらに達成していくことに胸を躍らせています」

エクスプローラーII、エクスプローラー、サブマリーナーはエクスペディション ウォッチプログラムの一部である。


エクスペディション ウォッチプログラムの一環として選ばれた探検リーダーは、ミッションのあいだ、後世に残すべく指定のロレックスを着用してその証拠を写真に収め、クラブに時計を返却する。ロレックスは各遠征を記念して時計の裏蓋にエングレービングを施すことで、銘板に各時計の使用履歴が記録される。旗と同様、各時計も何度かの遠征を経て、最終的にはエクスプローラーズクラブに永久展示されることになる。

山岳ではエドモンド・ヒラリー(Edmund Hillary)、ラインホルト・メスナー(Reinhold Messner)、エド・ヴィエスターズ(Ed Viesturs)、極地ではウィル・ステガー(Will Steger)、ウォーリー・ハーバート(Wally Herbert)、ラヌルフ・ファインズ(Ranulph Fiennes)、海洋ではキャメロン、アール博士からジャック・クストー(Jacques Cousteau)まで、数え切れない探検家たちの手首を飾ってきた。洞窟や極地の氷上、あるいは火山のクレーターにいる冒険家たちを描いたロレックスの全面広告に見覚えのない人はいないだろう。前述のヒラリー、ヴィエスタース、ステガー、ハーバート、キャメロン、アール博士など、これらの広告に登場する探検家の多くは、エクスプローラーズクラブの会員であったか、現在も会員である。
 広告とはいえ、そのイメージには、最近我々が目にするものよりも、もっと本格的な真に迫ったものがあった。ロレックスはその当時の雰囲気を取り戻そうとしており、危険にさらされる者たちの相棒というブランドの歴史に焦点を当てたマーケティングの一面に再び向き合おうとしている。エクスプローラーズクラブとのパートナーシップはそうした姿勢の一環であり、その選択は納得できるものだ。自然保護パートナーシップやジャケットのワッペンに資金を提供することも重要だが、最も挑戦的で野心的で困難な試みのために実際に手首につける時計を提供することは、真のコミットメントと自信を示すものなのである。

時計づくりへの姿勢とチャリティーのために生まれた2本のユニークピース。

世界的に見てもユニークなインディペンデントブランドが花開き始めた日本のマーケット(詳細は記事「加速する国産インディペンデントの新時代」へ)。その中心にいる作り手たちはどのような思いを持ち、時計づくりに向き合っているのだろうか。今回のテーマオークション開催に伴い、彼らの声を聞くことができた。

日本の独立時計師のなかで最も著名な人物といえば、国内外問わず浅岡 肇氏の名を挙げる方は多いのではないでしょうか。個人銘(HAJIME ASAOKA)の時計は、ほとんどすべての工程を彼ひとりで行っているため、年間の生産本数はわずか5本程度に限られている一方で、注文のリクエストが絶えないため、すでに新規注文を断り始めているほど。また、彼の手がけるクロノトウキョウの新作モデルは毎回のようにSNSで話題を呼び、極上スーパーコピー時計代金引換専門店そら~新生タカノのリリースも国内を中心に大きな注目を集めました。


プロダクトデザイナーとしてキャリアをスタートした浅岡氏が時計作りへと至る過程には、彼自身の創作に対する深い探究心と限界への挑戦がありました。インタビューのなかで彼は、もともとデザイナーとしてのキャリアを歩んできたものの、クライアントの要望に応じるデザインには制約が伴い、そこに限界を感じていたと語っています。「クライアントありきの仕事では、作品が最終的に誰のものかが曖昧になってしまう。それを乗り越えて自分の作品だと言い切れるものを作りたい」と考え、彼はデザイナーとしてではなく“作家”として、より主体的な表現を求めるようになりました。

ジュネーブ時計オークション:XXで販売されたTourbillon#1(Photo Courtesy: Phillips)。
もともと工作が得意だった浅岡氏は、大学時代から旋盤やフライス盤などの工作機械に親しんでおり、自らモックアップを制作する技術をすでに身につけていました。時計を手がけ始めたのは興味本位で、時計という小さなサイズに込められる細やかな配慮が行き届いたディテールに魅了されたからだと振り返っています。「手に持てる範囲の大きさで、自分の考えを丸ごと込められるものとして、時計がぴったりだった」と彼は語り、デザインだけでなく製作そのものを通じて自己表現を追求する道へと進んだのです。

2005年に独学で時計製造を学び始めた浅岡氏は、本格的に時計づくりの道に踏み出しました。そして2009年には国産初のトゥールビヨンウォッチを発表し、日本人初の独立時計師のひとりとして注目を集めます(編集注: アカデミー会員=独立時計師という意味ではありません)。その2年後、彼はこのモデルを改良し、時・分針をセンターに配置した“Tourbillon#1”を完成させ、銀座の和光で発売。先日のフィリップス ジュネーブ時計オークション:XXでは、HAJIME ASAOKA銘のトゥールビヨンウォッチが、エスティメートの3倍を超える約5300万円で落札されるなど、その作品は市場で高く評価されていることがうかがえます。

HAJIME ASAOKA銘の作品。プロジェクトT(右)とクロノグラフ(左)。
浅岡氏の時計づくりの信念は「シンプルさ」にあります。「時計づくりを通じて、いかにシンプルに問題を解決するかという点に非常に興味がある」と語る彼の姿勢は、時計のデザインや構造においても一貫しています。彼のデザインにははっきりとした共通項があるわけではないものの、どの作品にも“浅岡 肇らしさ”が漂っているように感じます。デザインやプロダクトにおいて、浅岡氏が最も大切にしているのは“バランス”です。「デザイナー出身として、バランスの見極めを大切にしており、そこに自分らしさが表れると思っています」と語ります。

特にクロノトウキョウやタカノでは、コンサバティブなデザインに徹していますが、彼にとってコンサバなデザインこそがバランスの美しさを突き詰める挑戦の場なのだそう。浅岡氏の作品は一見シンプルで控えめな印象を与えますが、その奥にはバランスの美しさだけで勝負する高い技術と深いこだわりが込められているのです。

TOKI(刻)ウォッチオークション出品作品とチャリティー
浅岡氏が率いる東京時計精密から、クロノトウキョウ、タカノ、大塚ローテックの3ブランドそれぞれが、チャリティーのためのユニークピースを出品します。2024年1月1日夕方、石川県能登半島をマグニチュード7.6の大地震が襲い、伝統工芸として知られる輪島塗は壊滅的な被害を受けました。約400の事業所のうち80%が半壊以上の損害を受けたとされています。浅岡氏は、漆工芸を最もリスペクトする日本の伝統工芸のひとつとし、特に輪島塗について「その緻密な手作業と、偶然に頼らず理想の形を追求する制作姿勢が素晴らしい」と語っています。同社は、材料費や手間などすべてを自己負担で賄い、収益を全額寄付する形でこのチャリティーに参加します。
クロノトウキョウ グランド“虹”

本作は、クロノトウキョウにとって初となる金無垢ケースを採用したユニークピースです。ダイヤルには、光を受けて虹色に輝く特別な漆塗りが施されています。これまで同ブランドの漆文字盤を手がけてきた職人、島本恵未氏が虹色の漆を施し、その上に浅岡氏がデザインした干支のインデックスを印刷することで、この時計が完成しました。

虹色の輝きを実現するためには、雲母のパウダーが使用されました。このパウダーを均一に混ぜ込むには高度な技術が求められ、島本氏の卓越した塗りの技術が存分に発揮されています。インタビューのなかで浅岡氏は「復興に向けて明るいイメージを届けたかった」と文字盤に虹色の漆を採用した理由を語りました。

僕はこの時計を実際に手に取る機会を得ましたが、光のない場所では、ダイヤルは少しグレーがかった控えめな印象を与えますが、ひとたび光が当たると文字盤に虹色の輝きが浮かび上がります。まるで暗闇から抜け出し、再び輝きを取り戻すかのように、文字盤全体が鮮やかに輝き出すのです。能登半島の復興はまだ道半ばだと聞きますが、この時計には、光を浴びて鮮やかに輝き出す文字盤のように、被災地も再び輝きを取り戻す日が訪れることを願う思いが込められているように感じました。

LOT 105: クロノトウキョウ グランド“虹”のエスティメートは、ノーリザーブで7万〜14万香港ドル(約138万〜276万円)。そのほかの詳細はこちらから。ブランドについてはクロノトウキョウ公式サイトへ。
タカノ シャトーヌーベル・クロノメーター“TOKI”

本作は、日本製として21世紀初となるクロノメーターウォッチであり、ブザンソン天文台にてクロノメーター認証を取得した新生タカノの“シャトーヌーベル・クロノメーター”をベースとしたチャリティーのための特別なダイヤルを備えたユニークピースです。サーモンカラーのダイヤルは、日本の伝統色である朱鷺色が採用されました。

ダイヤルはアルマイト加工によって着色されます。一定の温度と時間で溶液に浸して、陽極酸化皮膜を形成することで完成させるのです。まず、染料を理想の色合いに到達するまでには多くの試行錯誤が必要だといいます。「実際にサンプルを染め上げてみないと、どういう色になるかはわからない」と浅岡氏は語り、何度も試作を重ねて微調整を繰り返したとのことです。

さらに理想の色が決まっても、実際のダイヤル上で均一に美しく発色させるには高度な技術を必要とします。一度本番のダイヤルに色を施した際にムラが出たため、新たに素材削り出してイチからやり直すことを決断したのだそうです。なお、通常はプレス成形して文字盤は作られますが、ユニークピースであるため削り出しで作られています。

溶液から取り出したところ。

溶液に浸す時間はホイヤー製のストップウォッチで計測しているのが印象的でした。


僕が取材に訪れたとき、この時計のダイヤルはまだ製作中でした。時計製作のプロセスについて浅岡氏は“産みの苦しみが多いプロセス”だと言います。新作のテーマを思いついたときと、完成した腕時計の写真を撮るときだけが幸せを感じる時間だそうで、それ以外の作業は非常に困難であると語っています。浅岡氏が「漆工芸は偶然性に依存しないところに素晴らしさを感じている」と述べていたのと同じように一切の妥協のない姿勢をこのプロダクトの製造工程に触れることで感じることができました。

僕がこの完成した時計を目にしたのは、TOKI(刻)オークションのプレビュー会でディスプレイケースに収められていたときでした。通常生産モデルのホワイトダイヤルに見られる梨地風のわずかに荒らした仕上げに、朱鷺色を思わせる柔らかな色合いが加わり、独特の深みと強い存在感を放っていたのがとても印象的でした。

LOT 106: タカノ シャトーヌーベル・クロノメーター“TOKI”のエスティメートは、ノーリザーブで5万〜10万香港ドル(約99万〜197万円)。そのほかの詳細はこちらから。ブランドについてはタカノ公式サイトへ。

ロレックス「オイスター パーペチュアル」

 落ち着いたラベンダー、温かみのあるサンドベージュ、フレッシュなピスタチオグリーン。オイスター パーペチュアルを彩る新しいダイアルにはパステルカラー、鮮やかなラッカー、滑らかなマット仕上げの出会いをたたえる多彩なカラーが並びます。スーパーコピー 時計 代金引換優良サイト。

 

A FRESH LOOK

 バリエーションに富み、個性的なダイアルで高く評価されているオイスター パーペチュアルコレクションに、柔らかく落ち着いたパステルカラーのラッカーダイアルが加わります。ラベンダー、ベージュ、ピスタチオの新しいラッカーダイアルに、現行モデルにはないマット仕上けが施されました。

 ラベンダーマットラッカーダイアルはオイスター パーペチュアル 28に、ベージュマットラッカーダイアルはオイスター パーペチュアル 36に採用されます。ピスタチオマットラッカーダイアルを備えたオイスター パーペチュアル 41には、デザインが新しくなったオイスターケースとスリムになったオイスタークラスプが装備され、さらに調和のとれたラインとバランスが実現しました。ロレックス スーパーコピー。

 オイスター パーペチュアル 28にはキャリバー 2232、オイスター パーペチュアル 36とオイスター パーペチュアル 41にはキャリバー 3230が搭載されています。時計製造技術の最先端を行くこれら2つのムーブメントにより、時間、分、秒を表示します。

 すべてのロレックス ウォッチと同様にオイスター パーペチュアルモデルはSuperlative Chronometer(高精度クロノメーター)で、手首着用時に極めて優れた性能を発揮します。

 

代金引換 ロレックス デイトジャスト31 RX362登場!
【直径】31mm
【ムーブメント】フルオートマチックムーブメント搭載
【輪口】ロレックスRingCommand三角穴模様/絞り/ドリルリング
【鏡面】スクラッチ防止サファイアガラス鏡面
【材質】輸入品316L仕上げスチールケース
【バンド】ステンレススチール(オイスタースチール)トリプルビーズ/ファイブビーズチェーンバンドオプション
【時計のバックル】オリジナルバックル

 

 

 

 

 

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