- 2025/10/20
- スーパーコピー時計
メルセデス・グライツが1927年に着用したロレックス オイスターが、
1927年にイギリス人泳者グライツが着用したこの歴史的な時計は、耐久の象徴であり、ロレックスの歴史において最も重要なタイムピースのひとつです。
1927年の“ヴィンディケーション・スイム(Vindication Swim、イギリス海峡再横断泳)”にて、メルセデス・グライツ(Mercedes Gleitze)が着用したロレックス オイスターが、25年ぶりに姿を現します。2025年11月、サザビーズのImportant Watches Live Saleに出品されるのです。この横断のストーリーはウォッチメイキングの伝説として知られていますが、彼女が首にリボンで下げていたあのオイスターそのものが人前に姿を現すことは、これまでほとんどありませんでした。
同年10月7日、メルセデス・グライツは15時間15分をかけてイギリス海峡を泳ぎ切り、同海峡横断を果たした初のイギリス人女性となりました。ところがその数日後、別の泳者が虚偽の成功を主張したことで、グライツの偉業に疑念が生じることになったのです。
ライバルの泳者が虚偽の主張を認めたあとも、グライツはすでに自らの記録を守るために再挑戦を決めていました。10月21日、悪化する天候のなか再び海へと向かったこの挑戦こそヴィンディケーション・スイムとして知られることになります。しかし彼女は氷のように冷たい海峡で10時間以上泳いだのち、やむなく断念せざるを得ませんでした。それでも残ったのは、あの時計と彼女が築いた伝説だったのです。
1927年10月11日、イギリス海峡横断を果たしてから4日後に撮影されたグライツ。Photo courtesy of Sotheby's.
オイスターは水の侵入を防ぎながら動き続け、その防水ケースが約束どおりに機能することをロレックス自らが実証する結果となりました。私は、最良のマーケティングとは製品そのものだと常に信じていますが、この考えは1世紀前と同じく、今もなお真実であり続けています。ロレックスは小手先の宣伝など必要とせず、数週間後には『Daily Mail』に“海峡に挑んだ時計”と題した広告を掲載したのです。
ヴィンディケーション・スイム中のグライツ。Photo courtesy of Sotheby's.
ヴィンディケーション・スイムの途中にいるグライツ。Photo courtesy of Sotheby's.
グライツはその後、ブランドアンバサダーという概念がまだ存在しなかった時代に、ロレックス初のテスティモニー(ロレックス独自の用語。アンバサダーという意)となりました。彼女は生涯にわたってオイスターを身につけ続け、ロレックスもその名声を築くうえで彼女が果たした役割を決して忘れることはありませんでした。それから約1世紀を経た今も、ひとりの泳者とその時計は常に並び称され、ロレックス オイスターという存在そのものの象徴として語り継がれています。そして今、ブランド史上もっとも伝説的な時計のひとつが姿を現そうとしており、そのハンマーがどこで落ちるのか...注目が集まります。